2000万円の銀行強奪をし、一時世間を騒がせた鈴木一鉄(藤竜也)とその妻・光子(榊原るみ)の夫婦。 その時は長男の小鉄(草彅剛)の元にマスコミが殺到する。 親とけんかして家を出た彼には迷惑なことだったが、そんな父を当時は幼かった娘・ユズキが必死にかばうのだった。
2018年夏、その事件から10年経って、鈴木家では葬儀が家族だけで行われている。 妻の美代子(尾野真千子)と娘のユズキ(甲田まひる)を引き連れて、10年ぶりに実家に帰ってきた小鉄。
鈴木家長男の小鉄は、どんな仕事も長続きしない、忍耐力の無い男。 しばらくすると長女の麗奈(MEGUMI)が、遅れて次男の京介(新井浩文)がやってきた。
万福寺・住職(斉藤暁)にお布施を払う時、彼は怪訝な表情を見せる。 そうこれは事件後行方不明になった両親の仮想葬儀で財産分与を行うために、鈴木家の兄弟は集まることを決めた見せかけだけの葬儀だからだった。
遅れてやってきた麗奈の今付き合っている男:佐藤登志雄(若葉竜也)が現れ、もちろん彼女はそのことを話していなかったので、遺体の無い棺おけに驚く。
しかし、待てど暮らせど末っ子の千尋(中村倫也)はやって来ないのだった。
そこで3人で遺産の分配の話が始まるのだったが・・・
しかし、待てど暮らせど末っ子の千尋(中村倫也)はやって来ないのだった。
そこで3人で遺産の分配の話が始まるのだったが・・・
これはなかなか面白い作品ですね。 草彅君主演と言うことで、見に行かなければ(^^)
主演は草彅剛、近作は「まく子」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15915167.html ですね。 この役は好きでしたね。
そして新井浩文が出演しています。 いろいろ問題を起こしてしまいましたが、俳優としてはやっぱり良い味を出しますね。 今作は少しおとなし目の役でしたが、キレタ演技がやはり持ち味がもっと出ますね。
物語は、いきなり銀行強盗のシーンで始まります。 葬儀屋をやっていた老夫婦が起こした事件で、現金2000万円を奪って逃走、そして行方不明となります。
そして10年後、兄弟が集まりある計画を実行します。
擬似葬儀、でもそれは行方不明になり、一定期間存在が確認出来なければ死亡ということとみなされる。 さらに現金強盗事件の時効が10年、それによって葬儀を行い、そこで財産分与の話し合いを行うと言う計画でした。
いがみ合いが始まりますが、そこに末っ子がなかなか現れません。 そして末っ子の千尋の意外な計画が浮き上がって行きます。 そして父の強盗の真相も。
今作は、いがみ合っている親子、そして兄弟、さらには事件に絡み人間の群像劇になっています。
でも物語が進めば、だんだん味が出てくる作品ですね。 ただもうひとつ言えば、不器用な長男を演じるくさなぎくんにもうちょっと色付けをしたらもっと良かったと思いますが。
長男一家がまず到着
そして次男と長女も
長女の恋人の佐藤が空の棺おけを見つける
そして三男が現れ
ある計画を暴露する
小鉄は父との嫌な思い出を回想する