アマンダと僕 - anttiorbの映画、映像の世界

2018年作品、ミカエル・アース監督、ヴァンサン・ラコストイゾール・ミュルトゥリエステイシー・マーティンオフェリア・コルブ出演。

パリの短期滞在者用アパートで、雑用をしながら入居者を案内しているダヴィッド（ヴァンサン・ラコスト）。　彼はシングルマザーの姉、サンドリーヌ（オフェリア・コルブ）の一人娘アマンダ（イゾール・ミュルトリエ）を学校までお迎えに行く約束をしていたが、この日は客のインド人が遅れてきたので、到着が遅くなってしまう。
帰宅したサンドリーヌは、アマンダの宿題をみてあげようとするが、アマンダは英語の本に興味津々。その本の表紙には　『エルヴィスは建物を出ました』　と書いてあった。　意味をたずねるアマンダに、サンドリーヌはパソコンで映像を見せながら、もうおしまいという意味だと説明し、エルヴィス・プレスリーの歌をかけて二人で楽しそうに踊るのだった。
一方ダヴィッドは、新しい入居者レナ（ステイシー・マーティン）を案内し、好印象を持つ。　偶然公園で会ったダヴィッドはレナを飲みに誘い、そこで二人はお互いの話をする。
ある日、ダヴィッドが姉の家に行くと、どうやら姉には新恋人ができた様子。　うれしそうな姉はさらに、ウィンブルドンのチケットをダヴィッドに見せる。　3枚あるのでサンドリーヌ、アマンダ、ダヴィッドの三人でロンドンに行こうと言うが、実はロンドンには、ダヴィッドが小さい頃に出ていった実の母アリソン（グレタ・スカッキ）が住んでいるのだった。　複雑な気持ちのダヴィッドは、あまり会いたくない、と言うのだった。
パンを持ってレナの部屋を訪れたダヴィッドは、部屋に入れてもらい、ひと時を過ごす。　ピアノを教えているレナに、生徒としてアマンダを紹介すると約束し、アマンダの母サンドリーヌがシングルマザーであること、そしてそのサンドリーヌとダヴィッド姉弟は父子家庭で育ったことなどを話す。　レナはダヴィッドに近寄り、二人は自然とキスを交わすのだった。

しかし、ダヴィッドは、サンドリーヌとレナと公園で会う約束をしていたその時、衝撃的な光景を目にするのだった。　それは血だらけの人たちのうめき声だった・・・

これはなんとも悲しい、いまの現実をベースにしたお話ですね・・・

監督はミカエル・アース、作品を見るのは初めての監督でした。

主演はヴァンサン・ラコスト、「スカイラブ」　https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10833318.html　に出演歴があります。

そしてアマンダはイゾール・ミュルトリエ、今作で監督に見出された子役ですが、凄いですね。

サンドリーヌ役はオフェリア・コルプ、初めて見る女優さんでした。

恋人のレナ役はステイシー・マーティン、「シークレット・オブ・モンスター」　https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14586739.html　に家庭教師役で出演していましたが、感じが違いますね。

物語は、シングルマザーの姉を持つダヴィッドを中心とした物語です。　仲の良い姉と弟、アネにはアマンダという7歳の少女がいます。　ダヴィッドもアマンダのことを可愛がりよく懐いています。　定職というか、テニスをしていたダヴィッドですが、今はアパートの管理人兼その周りの手入れの仕事をしています。

姪のお迎えも頼まれ、姉のサンドリーヌは英語教師をして日中は時間が取られています。

二人は父に育てられ、実の母は幼いころに離婚してその後は音信不通、父が亡くなったときも会っていないようです。

3人の関係も悪くなく、それなりに幸せに暮していた3人に大きな悲劇が。　パリで無差別テロが起きるんですね。　サンドリーヌが命を失い、レナも大怪我を負ってしまいます。

アマンダは一人になってしまい、悲しみとアマンダの世話をこなし始めるダヴィッド、彼自身も深い悲しみを背負っているんですが、恋人になったレナのことも、それ以上にアマンダの親権問題がのしかかってきます。