1980年代、アメリカ。 ポケットに入れた拳銃をチラリと見せるだけで、微笑みながら誰ひとり傷つけず、目的を遂げる74歳の銀行強盗フォレスト・タッカー(ロバート・レッドフォード)。 被害者のはずの銀行の窓口係や支店長は彼のことを 「紳士だった」 「礼儀正しかった」と口々に誉めそやす。
一度も人を傷つけず、2年間で93件もの銀行強盗を成功させたフォレスト。 事件を担当するジョン・ハント刑事(ケイシー・アフレック)も、追いかければ追いかけるほど、彼の生き方に魅了されていくのだった。
そんな彼は、逃亡中に車が故障してしまった婦人に出会う。 ジュエル(シシー・スペイセク)という彼女は、車に乗せて貰ったお礼にカフェに入りおごってくれる。 しかし自分のことをはっきり言わず、名前も偽名を言うフォレスト、しかし連絡先を交換する二人は、その後しばしば会う様になっていく。
フォレストが堅気ではないと感じながらも、心を奪われてしまったジュエル、しかし彼女の今の状態を聞くと、ちょっと大金が必要だと感じるフォレスト。 彼は仲間のテディ(ダニー・グローヴァー)とウォラー(トム・ウェイツ)と共に、金塊を狙った大仕事を計画、まんまと成功させる。 しかし、“黄昏ギャング” と大々的に報道されたために、予想もしなかった危機にさらされてゆく…
この作品は見ておかないと。
監督はデヴィッド・ロウリー、「A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15768001.html 「ピートと秘密の友達」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14639786.html と記事にしていますが、今作はちょっと色合いが違いますね。
主演はロバート・レッドフォード、これが最後の出演作ということで、見ておかないとと思いました。 上記の作品にも出演していましたから、監督のことを最後の作品でコンビを組んだんでしょうかね?
そしてシシー・スペイセク、彼女といえばやっぱり「キャリー」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?m=lc&sv=%A5%B7%A5%B7%A1%BC%A1%A6%A5%B9%A5%DA%A5%A4%A5%BB%A5%AF&sk=1 ですかね。
そして執念の刑事にケイシー・アフレック、彼も上記の作品に出演していましたね。ちょい役でしたが。
物語は、決して銃を撃たないで銀行を襲う、強盗のお話です。 ちらりと銃を見せ、微笑みながら金を強奪する。 一人だったり二人と組んで3人組だったり、逃走劇もしっかりと計画をして、なかなか捕まりません。
そんな彼が逃走中に一人の女性と出会い、遅すぎた恋を始めます。 彼女はもう子供たちが巣立っていって、一人暮らしをしていて、心残りはいま飼っている3頭の馬。 事あるごとに電話をかけ、会う二人、しかし彼は自分のことは多く語りません。
そして大きな仕事に着手します。 それは今までとは違い、金塊強奪でした。 これは大変リスクのある仕事、入念な準備も必要で、下調べもじっくりとしても危険が伴いますが。
今作は、地味な展開ですね。 でもなんとなくこれがお別れの挨拶のような、そんな仕上がりの作品。 脇役くらいなら、まだまだスクリーンに立っても良いんじゃないでしょうかね。 でもプライドが許さないなら、仕方がないですが。
穏やかに銀行強盗をするフォレスト
逃走中に出会った女性
彼女はジュエルといい、しばしば会うことに
そして大きな仕事を
3人で成功させる
ハンと刑事は彼を追う