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The Crossing -ザ・クロッシング- Part II

2014年作品、ジョン・ウー監督、チャン・ツィイー 金城武 ソン・ヘギョ ホアン・シャオミン出演。

中国本土では、国民党の形勢が不利となり、蒋介石は台湾へ逃げることを決めた。台湾には、たくさんの国民党の兵隊がやってきた。 それに対して、共産党支持のデモが起こり、多くの若者たちが捕らえられ処刑されていた。
そんな不穏な空気の中、ザークン(金城武)の弟は、家族に内緒で大陸へと渡ってしまった。 彼は、共産党だったのだ。ザークンは上海へと行き、弟を連れ戻そうとする。
ザークンの心は、重かった。 弟のことに加え、雅子(長澤まさみ)との仲を反対する母親が、死んだ兄の妻、つまり義姉と結婚しろと迫るのだ。 しかし、ザークンは心を決めかねていた。
そんな時、義姉から、焼けこげた紙の束を渡された。 それは、母親が焼いていた雅子の手紙の燃え残りだった。 それを机に並べて、読める部分を読みつないでいくザークン。 彼は、雅子も返事を書いてくれていたこと、ずっと自分を思っていてくれることを知った。
一方、娼婦に身を落としたユイ(チャン・ツィイー)は、国民党の兵隊は台湾へ渡ると聞き、自分の思い人も台湾へ行くのだと思い、台湾行き太平轮のチケットを買おうとするが、高すぎて買うことができない。 商売である娼婦をがんばろうとしたが、客を連れ込んているのがばれ、家主の顾上校の奥さんから追い出されてしまう。
もう絶望だと思った時に、友人がチケットを譲ってくれた。 友人の愛人が買ったチケットだったが、友人は別の男と雲南省へ逃げるからいらないというのだ。
太平轮が出航する。
チケットがないのに勝手に乗ろうとする人たちや、財産をありったけ持ち込む人たちで、ごったがえす港。ユイも、弟を連れ戻せなかったザークンも、なんとか船に乗り込んだ・・・

さて後編です。
物語は内戦の決着が付き、国民党の残党は早く台湾に逃れようと必死です。 そして台湾行きの舟のチケット代は毎日値上がりをしていきます。 体を売ってもなかなかお金はたまりません。 しかし、最後の舟の太平轮のチケットが友人から手に入り、船に乗り込む事が出来ます。
しかしそこには、かつて擬似夫婦で写真だけを撮ったトン・ターチン、そして弟を連れに行ったザークンが乗っていました。

さてこの後編は、国民党が台湾に大挙して逃げ出すお話です。 大陸で貯めた財産、金、もちろん女性など根こそぎ持ち出そうとするもの、台湾で新しい生活をやり直そうとするもの、いろんな思いでチケットを求めますが、もう船は過積載となり、ぎりぎりで運行することになります。
今までの登場人物がある意味決着をするお話、悲しい最期を遂げる人間も現れます。 台湾と大陸、今も引き継がれる分裂状態の2国、同胞もいますが、台湾に昔から住んでいた人もいます。
悲しい現実の裏にある近代史のドラマですね。

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台湾行きのチケットを手にしようとヒッシのユイ

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そして台湾にゾクゾクと国民党軍が

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いち早く台湾に逃れていたレイ

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そして悲劇が起きてしまう

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生き残った彼の証言は

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