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二階堂家物語

2019年作品、アイダ・パナハンデ監督、加藤雅也 石橋静河 町田啓太 田中要次出演。

山々に囲まれ、緑豊かな自然を持つ奈良県天理市。 先代から引き継いだ種苗会社を経営する二階堂辰也(加藤雅也)。 彼は一人息子を亡くし、妻とも別れ実家に住んでいた。 二階堂家は町の発展に尽力するなど、一目置かれている田舎の名士だった。 父が建てた社屋のかけらの石を新社屋の入り口に飾り、毎朝、お清めの 水をかけることが日課なのだ。 大きな旧家で娘の由子(石橋静河)と病を患う母ハル(白川和子)と暮らしていた。
他人が羨むような生活を送っている辰也だが、大きな悩みを抱えていた。 数年前に 跡取り息子を亡くし、それを機に、妻と離婚。 二階堂家は息子の死後、家名を継ぐ者がいないのだった。
ハルは長年にわたって辰也に好意を抱いている美紀(伊勢佳世)を辰也の再婚相手に望み、息子を産むことを願っていた。 ハルの意のままに好きでもない相手と再婚しようとする辰也に、由子は愛のない結婚だと責める。
辰也自身も内心もどかしい感情を抱えて、美紀に対しても愛を拒む態度を見せている。 実は辰也は自分の秘書として働く沙羅(陽月華)に惹かれていた。
一方で沙羅はシングルマザーで、未就学児の幼い娘を育ていた。 やがて辰也と沙羅は互いの愛情を受け入れた関係になるが、ある日、沙羅から子供を産めない身体なので結婚できないと辰也に告げる。
そんな辰也とハルは娘の由子と幼なじみの洋輔(町田啓太)に由子の夫として婿養子に来てくれることを期待する。
しかし、由子には交際をしている彼氏がいた。 もともと由子に好意を寄せていた洋輔から婿養子になってもいいと告げられた由子。 保身的な辰也の思惑だと思い込み、ショックを受けて実家を飛び出してして行くのだが…

これはなかなかいろんな意味で面白い作品でした。
監督はアイダ・パナハンデ、イランの女性監督、えっ!こんな日本的な題材を海外の監督が! しかしエグゼクティブプロデューサーで河瀬直美がいることで納得しました。
主演は加藤雅也、今の朝ドラに出演していますが、近作の映画は 「ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15577911.htmlの「幻光の果て」 に出演していました。
そして石橋静河、「泣き虫しょったんの奇跡」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15674523.html に出演していました。 血筋なのか、しっかりした演技のできる若手女優さんですね。

物語は奈良における江戸時代から続く名家の二階堂家。 地元でも雇用を生み出す種苗会社を経営しています。 しかしいまは、妻と離婚をして、さらに息子を失い跡継ぎがいない状態なんですね。 そこで母のハルは、昔から辰也に好意を持っていた美紀という女性を後妻にしようとするんですね。 そして彼女に男の子が生まれなかったら、2号さんを入れるときっぱり彼女に言うんですね。
しかし辰也は気が進みません、そして秘書と恋愛をしていきますが。

古い家では、今もこういう名前を継ぐ、血をつなげる、という事がまだまだありそうですね。 実は私の本家も、男はもういなく、特に養子をもらうことはないと従兄は言っていました。 分家の私より、本家のほうがさばさばしていたのに、逆にびっくりしましたが。
ただ時がたてばどうなっていくのか? それは解りませんが。

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ハルは美紀に条件をつける

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息子の墓参りに来ている辰也

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父の再婚に反対の由子

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幼馴染の洋輔と

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そして秘書の沙羅に惹かれる

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