anttiorbの映画、映像の世界

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いつか家族に

2015年作品、ハ・ジョンウ監督、ハ・ジョンウ ハ・ジウォン チョ・ジヌン ユン・ウネ出演。

朝鮮戦争終戦直後の1953年、現場仕事で生計を立てているサムグァン(ハ・ジョンウ)は、ポップコーン売りの美しいオンナン(ハ・ジウォン)に一目惚れする。 しかし金もなく、そう簡単には結婚は難しい。 そこで、彼はある計画を練る。 
とりあえず金を作らなければならにと思ったサムグァンは、手っ取り早い方法で、血を売ることを知る。 若くて体力のあるサムグァンは、仲間に血の売り方を教えてもらい、金を作り、まずは彼女にプレゼントをして、おいしいものを食べさせる。
しかし彼女には羽振りのいい恋人・ソヨン(ミン・ムジュ)がいると知りながらもプロポーズするが、そんなことではなびかないオンナンに、サムグァンは、オンナンの父親(Lee Kyoung-Young)を説得するのだった。 口が達者なサムグァンに父親はとうとう2人の結婚を認めるのだった。
オンナンは恋人のソヨンのところに行き、婿に入るなら結婚が出来るというが、そうは行かないという事で、結局彼女はサムグァンと結ばれる。
そして利発な長男イルラク(ナム・ダルム)をはじめ3人の子宝にも恵まれ、貧しいながらも幸せに暮らしていたが、そんな時にあるうわさが立った。
それは、11年間育てたイルラクが他人の子ではないかという噂だった。 サムグァンは疑いを晴らすべく血液検査を受けさせ、その結果、他人の子であることが判明してしまう。 サムグァンは事実を受け入れられず苦しむが、イルラクはサムグァンを父と慕い続ける。
冷たくしてもし切れないサムグァン、でも自分は悪くないのに、必死に家族のため、父のためを思っているイルラク。 そんなある日、イルラクの実の父のソヨンが倒れる。 彼の妻は、占い師に頼ったところ、血のつながった息子がいれば直ると言われる。
そして彼の妻のソング(Jeon Hye-Jin)がサムグァンの家にイルラクの面倒を見て大学まで行かせるので、家に迎えたいと態度を豹変させる。 そこまで言われて、イルラクの将来をを考え、サムグァンとオンナンは彼を実父の元に行く事を了承するが・・・

これはなかなか家族の絆を深く描いた作品でした。
監督はハ・ジョンウ、主演も兼ねています。 監督作品は初めて見ますが、「1987、ある闘いの真実」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15674730.html 「トンネル 闇に鎖(とざ)された男」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14934373.html 多くの作品に出演しているトップスターですね。
そしてオンナン役はハ・ジウォン、「マンハント」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15374900.html を記事にしていますね。
そしてイルラク役は子役のナム・ダルム、彼は素晴らしいですね。 良い役者さんになるでしょう。

物語は、口の達者なホ・サムグァンが、血を売りながら嫁取りをして、さらに困った事があると血を売るお話。 こう書くとなんだそんな卑しい男かと思いますが、時は朝鮮戦争がやっと終わった時、日本の終戦時と似ていますね。 チョコレートを配る米軍兵士に群がる少年達、もちろんみんなが貧しい時でした。
血を売って、金を稼ぐ、もちろん規定以上の血を売ればそれだけもうかる事を知ったサムグァンは、まずはその金と達者な口で、オンナンを嫁にすることに成功します。そして3人の子宝に恵まれるんですが、町では長男が、オンナンの昔の恋人に似ていると大きな噂になります。 そして血液検査をすると、なんと父親はやっぱり、という結果が出てしまいます。
そこから家族がギクシャクしてきますし、苦しんだイルラクは、実の父のところに行きますが、ソヨンは冷たく、それ以上に妻のソングはもっときつく当たります。 まあ当然でしょう。
この作品は、時代背景と、実の父と育ての父と、どちらが深い絆なのか? が語られていますし、それ以上に家族の絆が試させられるお話でした。
ラストの肉まんが本当においしそうなんですよ。

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美人のポップコーン売りのオンナン

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そこで血を売った金を作り、オンナンに攻勢をかける

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そして父を説得し

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ついに結婚にこぎつける

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そして3人の男の子が生まれるが

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しかし長男が血が繋がっていないことがわかってしまう

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