anttiorbの映画、映像の世界

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コッポラの胡蝶の夢


1938年4月24日。 ブカレスト北駅。 言語学者として長年 「言語の起源」 について執筆してきた孤独な老人のドミニク(ティム・ロス)は、この本が完成しないまま死を迎える自分の人生に絶望して自殺を決意する。 死に場所を探して歩き出したその時、ドミニクは雷に打たれてしまう。
全身を火傷する重傷を負うが、奇跡的にドミニクは生きていた。 看護婦たちは、口々に彼の若々しさを噂しているが、寝たきりで包帯をしている彼にはさっぱり意味が解らない。
主治医となったスタンチェレスク教授(ブルーノ・ガンツ)は、ドミニクの驚異的な回復力に驚き、詳しい研究を始める。 ドミニクは自分を70歳だと申告したが、包帯を外したその姿は、驚いたことにどう見ても30代後半にしか見えないのだった。 さらに全ての歯が抜け落ちたドミニクの歯茎から、新しい歯が生えてくる。
ドミニクの存在は医学界で話題となり、ナチスドイツもドミニクに強い関心を寄せていた。 特にナチスのルードルフ博士(アンドレ・ヘンニッケ)は、どうしてもドミニクを自分の研究材料にしたいと熱望しており、スタンチェレスク教授にドミニクを渡すよう執拗に迫ってくる。 危険を感じた教授は、ドミニクをスイスのジュネーブへ逃がす。
若返ってからのドミニクには自分の分身が見えるようになり、未来を予知する能力まで備わっていた。 さらに驚異的な言語能力が自然と身についており、ほとんどの言語を操れた。
1941年、「マルタン・オードリクール」 という偽名を使ってスイスに亡命したドミニクは、ホテルや下宿を転々としながら執筆活動を続ける。 戦況が激しくなる中でスタンチェレスク教授との連絡も途絶え、教授の消息は不明となる。 ドミニクはスパイ並みの能力を身につけ、何とか逃げ延びていた・・・

コッポラ作品は、超大作と数本しか実は見ていません。 「ゴッドファーザー」3部作 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9727396.html http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9859933.html http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14743009.html 「地獄の黙示録」 あとはディズニーランドにあった 「キャプテンEO」でしょうか(^^)
主演はティム・ロス、近作は 「或る終焉」  http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14407575.html 「ヘイトフル・エイト」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13946219.html というところですか。
物語は、70歳のドミニクが、雷に打たれ、突然体が若返ってしまうんですね。そ れだけでなく、特殊な能力も身に着けてしまう。 時は第2次大戦中で、そんなドミニクの存在を何とか利用しようとナチの手が伸びてくるんですね。
普通に生活をしようとすると、70歳という事になってしまう。 とても30代後半にしか見えない彼は、国外に行き偽名を使って生活をして行く中、女性との生活も始まっていきます。
アレクサンドラ・マリア・ララが3人の女性、ラウラ、ヴェロニカ、ルピニを演じていますが、彼の付き合う女性が実はたった一人だったのか? 原題は 「Youth Without Youth」 ですが、これはちょっと古典的ですが邦題の「胡蝶の夢」 “夢と現実とがはっきりと区別できないこと” というのがぴったりでは?
特に自分の分身とのやり取りが進むところ、そしてラストが象徴的でした。
儚いファンタジー、コッポラ作品でもこういうのがあるんですね。

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若返ったドミニク

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彼には特殊な能力が備わった

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そして何人かの女性と付き合う

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しかし出会う女性は

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しかしいろんな機関から狙われる

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