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死の谷間

2015年作品、クレイグ・ゾベル監督、マーゴット・ロビー キウェテル・イジョフォー クリス・パイン出演。

人類は核兵器による放射能で滅亡の危機に立たされていた。 文明は崩壊し、電力やガスといったインフラ整備も機能しなくなった。 そんな中で岩壁に囲まれた谷間で暮らすアン(マーゴット・ロビー)は放射能汚染から逃れることができた数少ない生存者だった。
ある日、アンのもとに放射線防護服を身にまとったエンジニアのルーミス(キウェテル・イジョフォー)が現れる。 持ち物も、放射線から守る金属覆いをしたリアカーを引き、ここは放射線が無いことに彼は喜ぶ。 しかし、ルーミスは汚染されているとは知らず、滝の水を浴びてしまい、アンに看病をしてもらったことで一命を取り留める。
その日を境に二人は一つ屋根の下で暮らし始める。 アンはたくましく、畑を耕し、家畜を飼い、しっかり自給自足の生活をしていた。 そして町の小さな協会で神に祈りを捧げる生活をしていた。 ルーミスが現れたことで、孤独だった境遇が癒される。そして、厳しい冬が一番の問題だと彼に話すのだった。
ルーミスはだんだん体力が回復して行き、トラクターのガソリンを手動で供給することをアドバイスしたり、そして一番の問題は電気だった。 電気があれば食料を備蓄することができる。 彼は、滝を利用して水力発電機を作ることを提案するのだった。しかしそれには教会を取り壊して木材を集める必要があった。
信仰心の強いアンはこれに反対し、この教会は彼女の父が作った教会だったのだ。
生存のためには仕方のないことだったが、ルーミスは彼女の気持ちを組んで、急ぐことはないと言う。 二人は一緒に時間を過ごしていくうちにやがて親密になり、肉体関係を持とうとしていた。 しかしルーミスは関係性が変わることを恐れて時間をかけてお互いを知っていこうと提案する。
自分をなかなか抱こうとしてくれないルーミスに少々がっかりしたアンの前にある日、若くてハンサムなケイレブ(クリス・パイン)が現れる。 ケイレブもまた数少ない生存者の一人だった。
ルーミスは放射能を浴びているケイレブを追い返そうとしたが、不憫に思ったアンが彼を家に泊めてあげようと言い張り、三人は一緒に暮らすことになるのだった・・・

登場する人物は3人、限られたキャストの深いドラマでした。
監督はクレイグ・ゾベル、他作品は映画は1作ありますが、初めて作品をみる監督です。
主演はマーゴット・ロビー、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15502369.html が近作ですね。 今作もある意味たくましい女性役どころですね。
クリス・パインは、「ワンダーウーマン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15105933.html でスティーブ役でしたね。 ちょっと今作では、飄々とした感じでした。

物語は、核による文明の崩壊後の世界です。 核戦争があったのか、核兵器が暴発したのか? 地下で生きている人間がいるようですが、地はもう汚染され住めない状態のようです。 しかしアンの住むこの谷間はなぜか汚染されていないんですね。
気流の影響か、放射線はここまでは来なかったんですね。 確か福島県でも線量の少ないところがあったと思いますから、これは一概におかしくは無いですね。
たった一人の生活だったアンのもとにまず現れたのがジョン・ルーミスという黒人でした。 彼は太陽を、空を求めて地下施設から出てきたという ことでした。
始めはもう持たない感じの様態だったルーミス、しかし彼女の看病と祈りで、何とか持ち直しました。 そしてここで生き延びる方法を考える二人。
そこにもう一人若い白人の男・ケイレブが現われます。
男2人と女1人、ちょっと緊張感が走る展開ですが、いったいどうなっていくのか? 殺伐とするのか?
近未来をえがいたようなお話ですが、こういうことにはなってほしくない世界ですね。いったい最後の真実は?、ちょっと気になる終わり方でした。

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ただ一人生きていたアン

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この谷間に一人の人間が

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用心して後を追うアン

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汚染された水で水浴びをしていた

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彼女はルーミスを助け家で看病する

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彼女は教会で祈りをあげる毎日だった

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