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しゃぼん玉

2016年作品、東伸児監督、林遣都市原悦子藤井美菜出演。

親に見捨てられ、女性や老人ばかりを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避行を続けていた伊豆見(林遣都)。 とうとう彼は一線を越えてしまい雨の夜狙いをつけた女性を刃物で刺してしまった。
たまたまもぐりこんだトラックだったが、途中の山中で見つかり降ろされてしまう。 そんな逃亡中だった彼は、宮崎県の山を歩いていると、バイクが横転していた。 ラッキーと感じた彼だが、脇から声がする。 バイクを運転していたのは年老いた女性だった。 怪我をしている老婆スマ(市原悦子)を、彼は助けて家まで運ぶ行為を取ってしまう。
そして助けたことから、彼女の家に寝泊まりするようになる。 初めは金を盗んで逃げるつもりだったものの、スマばかりでなく伊豆見をスマの孫だと勘違いした村の人たちが、あれこれ世話を焼いてくる。 スマはそれを否定せず、彼のことを 「坊」 と呼び、「お前は良い子じゃ」 と言って家に置き、食事の世話をしてくれるのだった。スマは体が動くようになると、すぐに畑仕事をしに行く。 伊豆見は何もすることがなくただ毎日ボーっとしているだけっだった。
そんな時、一人の老人だがガタイの良い爺さんがやってくる。 シゲ爺(綿引勝彦)といい、山の作業を手伝わないかと誘ってくる。 そこで取れたものを祭で売って金にすればどうかという話に彼は渋々了解をする。
しかしそんな事をしたことがなかった伊豆見はあまりの辛さに根をあげようとするが、シゲ爺が怖くて逃げられないで毎日を過ごすのだった。 そんな姿をスマは微笑ましく見ていた。
さらに、祭りの準備も手伝わされることになる伊豆見、若い働き手がいないこの村なんで、彼の力は重宝されていた。 
そんな中祭りに飾る花の準備が手配ミスで遅れていると言われ、彼はそちらも手伝い始める。 そこで出会ったのが、ちょっと年上の若い女性美知(藤井美菜)だった。はじめは笑顔を見せなかった美知だったが、歳が近い伊豆見に対しだんだん笑顔を見せるようになっていく。 そして泉もそんな彼女に惹かれ始めていく。
しかし美知がどうして故郷に帰ってきたのか? そしてスマの息子のことで生活に大きな変化が訪れるのだった…

監督は東伸児、多くの作品で助監督、監督補を務めていて今作が初監督作品という事ですね。 良い作品を撮ったと思いますよ。
主演の一人は林遣都、「グッドモーニングショー」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14482937.html 「僕だけがいない街https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13996181.html に出演しているのが最近でしょうか。
そして市原悦子、「君の名は。」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14386215.html の一葉の声をされており、「あん」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14019573.html でも後半に重要な役で登場していました。 言うまでも無く名女優ですが、もう80歳になられますね。
主人公の伊豆見は、父に捨てられ、母も愛人と出て行ってしまったことで、全く愛情というものが欠如して育ったんですね。 だからいいとは決して思えませんが、老人と女性を狙ったひったくりで生活をするという最低の男でした。
そんな生活も失敗があったんでしょう、冒頭でとうとう彼はナイフを使ってもっと簡単に事を成そうとして、とうとうガード下で女性を刺してカバンを盗みます。 しかしどこかもわからない場所に置き去りにされた彼が、何とはなしに助けた老女から、その村で年寄りたちに可愛がられ、そして女性と出会うんですね。
今までしてきたことをこの地で罪滅ぼしをさせられているかのような生活、彼の心が大自然の中で少しずつですが、洗われていくさまが丁寧に描かれていました。
そして自分とは違うんですが、親の愛をはき違えた存在に会ったことから、彼は大きな決心をしていくんですね。 人間どこかでやり直すチャンスがある、伊豆見はそれをしっかり捕まえることができた、しかしそれに気づくまで、なかなか時間が必要だったんですね。
良い作品でした。(G)

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スマを助け彼女の家に居つく伊豆見

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自分の孫だというスマ

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それを村の人も信じる

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シゲ爺と一緒に山に行く

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そして彼女と出会う

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