anttiorbの映画、映像の世界

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の・ようなもの

1981年作品、森田芳光監督、伊藤克信秋吉久美子出演。

二ツ目の落語家、志ん魚(伊藤克信)は二十三歳の誕生日、志ん米(尾藤イサオ)はじめ、仲間の援助で初めてソープランドに行った。 志ん魚についたエリザベス(秋吉久美子)は初々しい彼に興味を抱き、二人はその日からデートを重ねた。
彼女はペンギンブックスを読むようなインテリだ。 数日後、そんな志ん魚に、女子高の落研に所属する女の子たちがコーチを依頼に来る。 志ん魚はその中の一人、由美(麻生えりか)に心を寄せる。 純な志ん魚は由美のことをエリザベスに告白するが 「バレなければいいじゃない」 と気にしない。
志ん魚は割りきれないまま、エリザベス、由美とデートを続けた。
その頃、志ん米の真打ち昇進が決まった。 先輩の昇進を喜ぶと同時に、取り残されたような気持の志ん魚は、エリザベスの部屋を訪ねた。 彼女は雄琴に行くと荷作りをしていた。 寂しさをこらえて手伝う志ん魚。
志ん米の真打ち昇進パーティの日、志ん魚と仲間は将来の夢を語り合うのだった・・・

お話があるようでないような、そんな映画ですね。 森田監督の長編映画デビュー作品ですね。
昨年監督を偲んで続編 「の・ようなもの のようなもの」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13834395.html が35年ぶりに作られ公開しましたが、2本立てで上映する館もありました。 私もこれを見たのは相当久しぶりでした。
改めてみると、81年の1作目は凄く多くのキャラを登場させていますね。 今はもう亡くなった俳優さんもいますし、出世した俳優さん、お笑い芸人、タレントも多いこと。 思いつく限りでは、まだ俳優として覚醒していないでんでん、そして後に一大ブームとなるエド・はるみ、6代目圓楽がまだ若い楽太郎さんですね。
そして新作でも少し登場しましたが、ありがとうの小林君=小林まさひろが元気な姿で観れますね。 私がが小学生の時に、「ぎんざNOW!」 で登場して、かれは素人コメディアン道場で勝ち抜けずチャンピオンになれなかったのに、なぜかレギュラーになった世渡り上手なタレントで、そしてハンダーズのリーダーになっていくんですね。
大腸がんを患い、「の・ようなもの のようなもの」が復帰作と言われましたが、昨年に他界、遺作となったのが続編の方ですね。 この作品では志ん肉役で登場します。
正直あまりのキャストの多さで、お話はなかなか進まず、主人公・志ん魚のあまりの下手な落語に失笑してしまう展開、お話の起伏も無く平凡さが逆に際立つ作品でしたが、何か森田監督のらしい一面がこの作品で覗けますね。
懐かしさと、こんな人が出てるんだ! という驚きを求める作品。

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ソープで出会う二人

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そして付き合いが始まる

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彼女とも付き合い始める

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真打に昇進する志ん米

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先輩の志ん水

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そしてお世辞にも上手いとは言えない彼の高座

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