anttiorbの映画、映像の世界

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世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方

2014年作品、ファイト・ヘルマー監督、ファビアン・ブッシュ、ベンノ・フュルマル出演。

ドイツのド真ん中にあるボラースドルフ。 そこは、目立つことや、特別なことをしないで、ごく普通で平凡であることを美徳とする平和な村だった。
その村に暮らす子どもたち、リーケ、マックス、レネ、ポール、スーゼ、ベンの6人はアカハナグマのクアッチと一緒にいつも楽しく遊んでいた。
ある日、村に消費者調査会社 “銀色団” が乗り込んでくる。 彼らは、世界一平均的なその村を、まだ発売されていない新商品のマーケット・リサーチを行うモニター村にしようとやってきたのだった。
どうしてこの村が対象に選ばれたのか? それはこの村がヨーロッパの中心だとされたからだった。 市長をはじめ大人たちは皆、その申し出に大喜びだったが、子どもや老人たちはまるで人体実験のような調査会社のやり方に不満がつのるのだった。
村の老人たちは、さまざまな分野で初めてのことを成し遂げてきた、特別で、ちょっと変わった人ばかり。 でも、平凡を目指す大人たちにとってそんな彼らは、目ざわりな存在だった。
やがて大人たちは、彼ら を老人ホームへ送り、閉じ込めてしまう。
でも、幼い孫たちにとっておじいちゃんやおばあちゃんは、仕事に忙しい両親の代わりに面倒を見くれ、いろいろなことを教えてくれる大切な存在。 そしてついに、子どもたちは大人たちの横暴に立ち上がる。
子どもたちは幼稚園を脱走し、大親友のアカハナグマ、クアッチと一緒に “ハナグマ・ギャング団” を結成、おじいちゃんとおばあちゃんの救出作戦を開始しするのだった・・・

ファイト・ヘルマー監督の最新作、でも公開は2014年という事で、日本公開まで少し時間がかかりましたね。
主演はオーディションで選ばれた子供たち6人、そして対になるような形で、おじいちゃんやおばあちゃんが出演しています。 日本ではあまり馴染みのない俳優さんが多いのですが、私が見た事のある記事にした作品に出演している俳優さんは 「ソハの地下水道」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13505273.html 出演のベンノ・フュルマル、「帰ってきたヒトラー」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14245090.html 出演のファビアン・ブッシュ、「サウルの息子」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13864282.html 出演のクリスチャン・ハーティングというくらいですね。
この作品、子供たちとハナグマのクアッチが活躍するんですが、どこかで見たようなドタバタコメディと思っていましたが、日本でいえば、「クレヨンしんちゃん」 なんですね。
でもそれを実際の子役を使って、なるべく実際の物を使った手作り感あふれる作品としているんですね。 もちろん危険なシーンは工夫を凝らしているんでしょうが、それぞれラストには奇抜なアイディアを実現していきます。
老いて行くとどんどん童心に帰って行くと言いますが、この作品はその中間の “大人たち” が大企業に、役人に踊らされている存在に描かれていますし、子供の自由な発想が、老人たちの技術で見事達成していくところは大変夢があります。
監督は続編作りの考えを持っていますが、子供たちはどんどん成長していくので、新たなキャストが必要かもしれませんね。

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悪ガキ達

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アナグマのクイッチ

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おじいちゃんたちと子供たち仲良し

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クイッチも立ち上がる

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なかなかのツワモノの老人たち

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