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ウルトラQ 「2020年の挑戦」

1966年5月8日放映、飯島敏宏監督、金城哲夫、千束北男脚本。

自衛隊ジェット機が、目に見えない正体不明の飛行物体に激突し、墜落したのをレーダーでキャッチした天野二佐(小林昭二)は、直ちに幕僚たちに事故状況の説明をするが信じてもらえなかった。 
その数日後、地球上に不思議な事態が発生した。 一瞬のうちに人間が、神隠しにあったように消えてしまうのだった。 さっそく淳(佐原健二)は、解任をされた天野とともに飛行物体の出た地点へ向った。 だが、半透明のゼリー状液体にふれた淳の姿が突然消えてしまう。
一方、由利子(桜井浩子)は偶然写真におさめた液体が、人間を消す原因であることを確認していた。 そのために、由利子の身辺にも例の液体が発生 し襲いかかろうとしていたのだ。
由利子の危険を知り、警察は宇田川老刑事(柳谷寛)を警護に送った。 一平(西條康彦)が連絡して来たと ころによると、この現象が神田博士の著書 「二〇二〇年の挑戦」 にあるのと似ており、消去エネルギー源の液体は可燃性で、しかもケムール人の意志力で運動するというのである。
由利子と宇田川刑事は、近づいた液体に火を落すと、一平の云ったとおり燃え上った。 と、その時、潜水ジャケットのようなもので全身をおおった、表情のない人工皮膚の顔を持つ男が逃げ出した。 それは液体をあやつるケムール人だったのである。
消去された淳たちを救うために、一平たちは神田博士のもとへ、解決法をたずねに向ったが、すでにケムール人に連れ去られた後だった。
神田博士と親友だという宇田川刑事によると、淳たちは二〇二〇年という未来の時間を持つ星へおくられるという。 肉体の退化したケムール人は、人 間の身体を使って生まれ変わろうと企んでいたのだ・・・


侵略もので、異彩を放っていたのがこの回ですね。
私はもちろんウルトラQは再放送で見た年齢だったので、ケムール人はウルトラマンの第33話 「禁じられた言葉」 でちょろっと出てくる宇宙人ということでした。 怪獣図鑑や後に見たこの回で、実は設定が未来人ということがわかるんですね。 製作当時は1962年、人間消失は、未来人が肉体を欲してやってきたという、ちょっと変わった侵略物ですね。
当初見たときは体が溶けるのかな? と思いましたが、そうではなく体が次元移動していくという感じなんですね。 謎のゼリー状の液体に触れると消えてしまう、何か海外のホラー作品を見ているようで、飯島氏と金城氏の脚本が秀逸ですね。 千束氏は飯島氏の ペンネームということです。
しかし2020年の人間は、残念ながら体はまだありますね(^^) それに増して東京でオリンピックが開かれるとは! 体がなくてはオリンピックもできませんからね。
またもうひとつ謎のことが次作ウルトラマンで、発生します。 それは最終回にどう見てもケムール人らしき異性人が出てくるんですよね。 でも決して岩本博士はケムール人とは言わない。
そして後にその宇宙人は “ゼットン星人” と名づけられました。 違いはいろいろ言われていますが、着ぐるみを転用して、エイリアンにしたんですが、制作費の関係なのか苦しい区別でしたね(^^)
しかしこの回のラストはなかなかのホラーでした。 これも好きな回ですね。

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天野氏が最初に遭遇

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彼女が狙われる

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宇田川刑事が派遣される

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ケムール人が出現

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そして巨大化

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