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続・深夜食堂

2016年作品、松岡錠司監督、小林薫主演。

ネオンきらめく繁華街の路地裏。 夜も更けた頃に 「めしや」 と書かれた提灯に明かりが灯ることから、人は “深夜食堂” と呼ぶ。 メニューは酒と豚汁定食だけだが、頼めば大抵の物なら作ってくれる。 そんなマスター(小林薫)の作る味と居心地の良さを求めて、その小さな食堂は夜な夜なにぎわっていた。

「焼肉定食」
ある日、常連客たちが何故か次々と喪服姿で現れる。 不幸が重なることはあるもので故人の話を語り合う中、また一人、喪服姿で店に入ってくる範子(河井青葉)。だが、範子は喪服を着るのがストレス発散という変わった趣味を持っていた。 そして彼女は隅の席に座ると注文するのが焼肉定食だった。 それを食べて明日の活力としてまた会社に行く。
出版社に勤めている彼女は、新人賞を取った作家を外され、ベテランの作家担当に。 しかし原稿を取りに行ったとき、その作家は脳溢血で亡くなっていた。
実際に喪服を着て葬式をすることになり、そこで知り合ったのが石田(佐藤浩市)という男だった。 意気投合した彼は地方の雑誌社に居て全国各地に取材に行っているという。 それから彼女は明るくなり、たまに来る彼からの写メににやついているが、ある日会社に刑事の野口(光石研)といずみ(篠原ゆき子)が現れ、石田という男の正体を知るのだった…

「焼うどん」
近くの蕎麦屋の女将・聖子(キムラ緑子)はたまにここにきて冷酒を飲んでいく。 夫に死なれて17回忌、暑い盛りの法事だった。 それから店は彼女の母と二人で切り盛りして、息子・清太(池松荘亮)を育て上げてきた。 しかし母が入院し、息子に手伝わせているが、彼女にとってはまだまだ半人前という息子だった。
清太はここに来るといつも焼うどん、そばやの息子がうどんを食ってと冷やかされるが、だからここで食べるんだと言う。 暇な時間は卓球場に出入りする清太、しかし自分がこれからどうしようかと、将来を考え始めているのだった。
清太には付き合い始めた女性がいるのだった。 さおり(小島聖)といいなんと清太よりも15歳も年上だった。 なかなかその話を切り出せないでいる清太、しかしある日めしやでさおりと聖子が遭遇、お互いの素性を知らないで意気投合するのだったが…

「豚汁定食」
金に困った息子に呼ばれ田舎からわざわざ出てきたという夕起子(渡辺美佐子)。会社の同僚という男に虎の子の200万を渡しに博多から東京に来たのだった。 帰り道、タクシーに乗った由起子は運転手の晴美(片岡礼子)にわけを話すと、彼女は心配になり小暮(オダギリジョー)のところに連れて行く。
典型的な詐欺なのだが、証拠が無く、事情を聞いた後、空腹の夕起子をめしやに連れて行く。 彼女は何でもできると言われるがメニューにあった豚汁定食を頼む。
美味しそうに食べる夕起子を周りも心配し、カプセルホテルを紹介する。 しかしその後来たみちる (多部未華子)にどうして上に泊めてあげなかったと言われマスターはばつが悪い顔をする。
そう2回は実は今野口といずみに張り込みに貸しているのだった。 それが言えないマスターは、若い女性にしか貸さないと思われてしまう。
しばらく東京に留まるという夕起子に、みちるは自分の住んでいる寮に留めてあげるのだった。 しかし息子の連絡先を全く知らない彼女にはある過去があったのだった・・・

前作から1年、この続編の出来は良かったですね。 前作で登場した多部未華子演じるみちるが立派になって再登場。 結構今作は、各エピソードで泣かされました。そして今作の最後は “豚汁定食”、どうしてメニューにはこれしか書かれていないのか? その話も明かされるんですね。
笑っちゃうはじめのエピソードの後に、泣ける二つのお話、最後の話はすすり泣くお客さんが実に多かった。 小暮巡査大活躍でしたね。 しかしマスターの宿題もなかなかハードルが高いですね(^^)
次は今有料チャンネルの「4」=「深夜食堂 -Tokyo Stories-」ですが、何時地上波になるのかは未定という事ですね。 我慢できるかどうか(^^)
そして映画としても、続編を期待してしまいますが、この世界観はぜひ変えないで頑張ってほしいです。

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喪服の範子は石田と知り合う

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清太にさおりを紹介され戸惑う聖子

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小暮が連れてきた女性

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夕起子は詐欺に遭ったらしい

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みちるたちはその話を聞く

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