anttiorbの映画、映像の世界

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深夜食堂

2015年作品、松岡錠司監督、小林薫主演。

街のある一角に、深夜0時になると開くめしやがある。 掲げられたメニューは豚汁定食、ビール、酒、焼酎しかないが、マスター(小林薫)ができるものだったら言えば作ってくれる。 めしやにはいつもマスターの味と居心地の良さを求めて人が集まる。

ナポリタン」
ある日、店に骨壷が置き忘れられていた。 常連客たちが骨壷をネタにああだこうだ話に花を咲かせていた。 マスターは困ってしまい、常連たちは拾得物で交番に届けたらと言いはじめる。 しかしなんとなくマスターはその骨壺を預かることになる。いつか忘れ物として持ち主が取りに来るのではと思ったからだった。
そんな晩、店にたまこ(高岡早紀)が訪れた。 「死にたい・・。」 とひとり愚痴る彼女は、ある人の元愛人で、不倫相手の葬式にも出席出来なかったと言う。
そんな様子に同情した常連客のはじめ(柄本時生)は彼女と親しくなり、やがて結婚を約束するまでになり、常連たちは驚くのだった・・・

「とろろごはん」
ある夏の晩、女の子がお腹をすかせて、めしやにやってきた。 とろろご飯を注文したが、出来上がるまでの間、おひたしやウィンナー、きんぴらを食べたあと姿を消してしまう。
数日後、無銭飲食した女の子、ちはる(多部未華子)が再びやってきて、この店で働きたいと言う。 骨壺を店で預かってから、原因不明で手首の調子が悪いことからちょっと迷っていると、彼女は庖丁を研ぎ始める。 その手さばきを見て、手首が治る間だけ、店の2階に住まわせ、店を手伝わさせることにするのだった。
ちはるには料理の才能があり、卵焼きから郷土料理の“糸カボチャの酢の物”まで作って出すと、常連客から温かく迎えられた。
また、ちはるの出身は新潟らしい。 開店前にふらりと店にやってきた、交番勤務の小暮(オダギリジョー)が聞いたのだった。 しかし、夏祭りの夜、ちはるを連れ戻しに来たという長谷川(渋川清彦)と名のる男がやってきた・・・

「カレーライス」
あの大震災から早4年。 常連客の2人、あけみ(菊池亜希子)とサヤ(平田薫)は被災地でのボランティア活動を続けていた。 その時に知り合った謙三(筒井道隆)は、震災で妻を亡くし、遺体も見つからないまま日々を過ごしていた。
ボランティアのあけみに想いを寄せ、プロポーズするが返事をもらえない。 業を煮やした謙三は、東京へあけみに会うために東京に出てきたのだった。 そんな彼の心を捕らえたのは、あけみ達が作ったカレーライス。 めしやのマスター直伝の味だった。
一方、骨壺の引き取り手は訪れず、寺で供養してもらうことに。 開けてみると、骨壺には骨ではなく大量の砂が入っていたのだった…

映画となって長編になってしまうのかな? と思いましたが、しっかりとテレビの展開とほぼ一緒の作りにさせていましたね。 多少つながりはあっても、3つの食べ物のにくっきり分けられていました。
基本常連さんもそれぞれほぼ登場しますが、映画版は小暮の活躍が結構目立ちますね。 ドラマ版の終りにオダギリジョーが別人役で登場して、ファンの混乱は大きかったみたいですが、わたしも 「どうやって警官になったのか?」 と思ったくらいですからね。
そしてじゃあ片桐はどうなったのか? どうやら「4」で登場しているみたいですが(^^)
ただ、この映画版はドラマほどの評価を受けなかったらしいですね。 世界観はほぼ一緒なんですが、おそらくそれは最後のエピソードのキレが悪かったせいでしょう。オチに持っていくまでの謙三の態度、そして唐突な感じで現れる田中裕子に違和感を感じるからでしょうね。
ただ公開時点では、続編が見たいファンが多かったでしょうし、またあの世界に、マスターに会える、それだけでもよかったのでは?

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なぜか骨壺が!

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骨壺が来て以来なにか手首の調子が

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ナポリタン

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マスターの調子が戻るまでちはるが

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被災地から来た謙三

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骨壺の持ち主現る

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