1994年作品、パトリック・ドゥヴォルフ監督、スティーヴン・ドーフ、ガブリエル・アンウォー、エイドリアン・ダンバー出演。
1938年9月。 フランスの北西部のある海岸。 風光明媚な同地の見晴らし台で、ロンドン警視庁の元警部ジョー・グリーン(ドナル・マッキャン)が謎の自殺を遂げる。
彼を恩人と仰ぐ元部下の刑事アラン・クロス(エイドリアン・ダンバー)が事件の調査にやってくる。
彼はフランス警察のモンフォール(ベルナール・アレール)に頼み、彼の娘でジョーの通訳をしていたソランジュ(ソフィー・オーブリー)を助手代わりに、事件の鍵を握るらしいグレイヴス家に乗り込む。
グレイヴス家当主のヘレナ夫人(ジョアンナ・ラムリー)はナチス信奉者、息子のジェレミー(スティーヴン・ドーフ)は10年前に双子の弟を殺した疑惑があり、しかもアメリカ帰りの妹セリア(ガブリエル・アンウォー) とは親密な関係なる感じが漂っていた。
そんな中クロスの捜査が始まるが、彼はジェレミーを疑っていた。 そしてクロスは、セレナのことが気になり始め、彼女の方もクロスを頼るそぶりを見せ始める。 ソランジュは、そんなセレナの態度を却って怪しがり、彼女のことを疑いはじめるのだった。そんな中、今度はヘレナが殺されてしまうのだった…
監督はパトリック・ドゥヴォルフ、脚本参加の作品が多いのですが、劇場作品としては珍しい監督としての作品です。
主演はスティーヴン・ドーフ、そして禁断の関係の妹役にガブリエル・アンウォー、彼女は 「ボディ・スナッチャーズ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7175351.html で主演を演じています。
物語は殺人事件の犯人捜査のサスペンスですが、禁断の関係をその中に盛り込んだちょっと官能的な作品となっています。 表現的には残酷な殺しのシーンは描かれず、捜査は淡々と進んで行くんですが、いかにも怪しい兄と妹、そこに第二次世界大戦中という、ユダヤ人迫害も合わさって話がちょっとわかりづらくなっていきます。
殺人犯は兄なのか妹なのか? クリスがセリアにぞっこんなんで真実が見えにくくなってしまうところがちょっともどかしいサスペンスでした。
謎の家族
捜査に来た刑事モンフォール
しかし複雑な人間関係
そして家族には多くの秘密が
そして更なる事件が