anttiorbの映画、映像の世界

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ラスト・ターゲット


スウェーデン、ダラルナ。 暗殺を生業として生きるジャック(ジョージ・クルーニー)は、連れの女と雪原を歩いているところを狙撃される。 一瞬の間にスナイパーを返り討ちにすると、一緒にいた女も撃ち殺した。 それは、彼女も敵の一味だったかもしれないと疑惑を胸に秘めたからで、ジャックは雪原を後にする。
イタリア、ローマ。 ジャックは “組織” の連絡係、パヴェル(ヨハン・レイセン)と接触をしてこの地に来た。 そしてジャックは、身を隠して連絡を待てと指示を受ける。ジャックは、城塞都市の名残を残す町、カステル・デル・モンテアメリカ人カメラマンとして、小さな部屋に身を落ちつけた。 その日から体力維持のための室内トレーニングと双眼鏡での屋外観察が彼の日課となり、食事に招待してくれたベネデット神父(パオロ・ ボナチェッリ)と知り合う。
ある日、パヴェルから潜伏中の仕事として狙撃ライフルの制作を依頼されたジャックは、マチルダ(テクラ・ルーテン)という若い女に会う。 彼女から減音器付き狙撃ライフルの仕様説明を受け、早速制作を開始する。
銃身部は郵送で取り寄せ、足りない部品はベネデット神父の息子が営む怪しげなガレージを訪ねて譲り受けた。
だが組み立て作業もほぼ終わったある晩、ふと立ち寄ったカフェの主人からジャックは一通の封筒を受け取る。 中にはスウェーデンのあの殺しの記事の切り抜きが一枚入っていた。
そんな中、ジャックはなじみの若い娼婦クララ(ヴィオランテ・プラシド)と昼間のカフェでばったり出くわす。 売春宿の暗い室内では見えなかった明るく美しい表情に魅かれ、その後も逢瀬を重ねるうちに彼はこれまで歩んできた孤独な人生では感じられなかった悦びを知ることになる。
今まで氷のような心で生きてきたジャックに変化が芽生え始めるのだった…

監督はアントン・コービン、「誰よりも狙われた男」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12289831.html はシーモア・ホフマン主役の最後の作品、好きなタッチでした。 今作もその風合いが出ているちょっと渋い積み上げていくような作品でした。
派手な役が多い、ジョージ・クルーニーが今作では暗いプロの殺し屋に扮していて、隠れた職人的な存在になっているのがまず珍しい。 
そしてこの作品で輝いているのはヴィオランテ・プラシドですね。 彼女は「ゴーストライダー2」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/8568605.html で母親役をやっていましたが、綺麗な女優さんで印象強かった。 今作では、娼婦なんですが、何か暗く無く、輝いた存在でしたし、実際日の光のもとでは綺麗さが引き立っています。
確かに殺し屋からこの後足を洗おうとする説得力がありましたね。
けっこう地味な作りで、アクションシーンは抑えめですが、それがかえって渋さを発揮していました。 新作「マネーモンスター」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14208963.html での、口だけのコメンテーター役とは違った、ちょっと悲しい殺し屋でした。

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雪深い力、ここローマに来たジャック

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パヴェルからある依頼が来る

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依頼はライフルの製作だった

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そして出会ったクララ

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そして愛し合う二人だが

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