2015年作品、内藤瑛亮監督、染野有来主演。
中学生の家出少女・茉莉花（染野有来）はたった一人で廃ビルで暮らしていた。 持ち込んだいくばくかのお菓子や菓子パンで生活をしていたが、彼女は用心深く、遊ぶ時も決して人に見られないようにしていた。
しかしある日、なにかが床にひかかっていた。 それを取り出してみると、人形だった。 少女の人形だが、なぜか角が生えていた。 一人ぼっちだった彼女は、その人形が唯一の遊び友達になり、晴れている日に屋上で遊んでいた時、下でカメラを持っている少年（横山幸汰）を見かける。 すぐに引っ込んだ茉莉花だった。
しかしある日彼女は初潮を迎えた。 急な腹痛で人形を落してしまい、足を伝って血が流れた。 そして人形に血が数滴落ちたのだった。
気がつくと彼女の前に裸の少女（萩原みのり）が蹲っていた。 その彼女の頭には角が生えていた。 彼女の血を浴びて生を受けたのか？
茉莉花はその角少女に、“おにおに” と名付け、今まで孤独だった彼女は友達ができ、すっかりこの廃ビルの生活の楽しくなるのだった。
たまに “おにおに” は苦しみだすことがある。 しかしその時は角を舐めてあげると、おにおには落ち着くのだった。
そんな二人の空間いこの前の少年・佐藤が現れるのだった…
2作目は、不思議な異空間の物語のような作品です。 彼女の名字はわかりませんが、佐藤ではないのか、そうなのか？
しかしあとから彼女を救おうとする少年・佐藤君、角が生えた “おにおに” は今一つ近寄り辛さそうですが、しばし3人で遊んだりするんですね。 でも、中学生でも男と女、自然と仲良くなり茉莉花にここから出て家に帰ることを勧めます。 でもそれはおにおにと別れること、さて彼女の選択はというお話です。
内藤瑛亮監督は、 「高速ばぁば」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12981093.html というホラー作品を観ていますが、これもちょっとホラーチックな 「リアル鬼ごっこ」 前日譚でした。
中学生くらいが自由を求め幻想的な空間に入ってしまうお話、でも佐藤君にとっては怖い体験で、追いかけられるきっかけになってしまうんでしょうね。
