anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

悪いやつら

2012年作品、ユン・ジョンビン監督、チェ・ミンシク主演。

1982年、釜山。 釜山の税関職員のイクヒョン(チェ・ミンシク)は、4人の仲間と、港に持ち込まれた物の検査をしている。 しかしたった4人でやる仕事ではないと思い、ちょいちょい賄賂を貰いながら手を抜いていた。
しかし4人が事務所に戻ると何やら動きが慌ただしかった。 職員ぐるみの汚職がばれそうになり、隠していた金を慌てて処分させられるイクヒョンたち。
イクヒョンは見え張りで、妹が婚約者を連れてきたときは、なけなしの貯金を上げてしまい、妻から罵倒される。 さらに、誰かが責任を取って辞めなくてはならなくなり、係長のチョ・ボムソク(クァク・ドウォン)を含めお互いに家族の多さを競い合い、誰一人辞めたくないと我を張っていた。
そんなある日、港で夜の見回りをしているとき、不審な男二人が何かを隠すような行動をしていた。 男 たちに質問をすると乱闘になり、同僚と一緒に捕まえようとするが車で彼らは逃走した。
その荷を調べてみると、釜山港で不法に持ち込まれたヒロポンを発見したのだった。業者からの賄賂によって税関を解雇されようとしていたイクヒョンは、釜山を縄張りとする暴力団のボス、チェ・ヒョンべ(ハ・ジョンウ)にヒロポンを横流することにする。
なんとか日本に売りさばくルートを調べ、たどり着いたのがチェ・ヒョンべであり、彼は裏社会の若きボスだった。
チェという苗字が気になったイクヒョンは、ヒョンベが遠い親戚であることに気づく。
いきなり酔っぱらって、いい気になったイクヒョンはヒョンベに対してあからさまに威圧的な態度を取り、彼の怒りを買い、彼の部下のパク・チャンウ(ム・ソンギュン)に殴られてしまうが、イクヒョンはしたたかだった。
ヒョンベの父にすかさず会いに行き、父からきつくイクヒョンを敬えと命令させてしまうのだった。 取引は上手く行き、相場の半額に値切られたものの、危ないルートの後始末もやってもらうことで、ヒョンベの信頼を得たイクヒョンは、公務員時代に培ったコネと親族の絆を利用。 狡猾な交際術を駆使して裏社会でのし上がってゆくのだった…

韓国映画の極道物、 「新しき世界」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13536660.html では、シビアな潜入捜査官が絡む韓国マフィアの群像劇でしたが、今作の主人公は、口八丁で伸し上がっていく、しがない公務員のお話ですね。
主人公のチェ・ミンシュク演じるチェ・イクヒョンは、もともとどこにでもいる賄賂さえもらえればいろんなことに便宜を図る税関職員、国家公務員なんですね。 しかしそういう汚職体質が度が過ぎて、誰か責任を取らなきゃならない、ここで面白いのは一番家族が少ない人間を辞めさせようとなるところですね。
子供数が少ないイクヒョンですが、そうなると親戚もかき集めて数を多くするんですが、さらにそうなるとほかの職員はもっと数が膨れてしまう。
結局彼が辞めざる を得ないですが、そこでなんとヒロポンを見つけてしまう、そこで彼に人生が劇的に変わっていくんですね。
でも所詮小心者で、腕っぷしはからきしのイクヒョン、それでも必死に生き抜いて行き、とにかく自分が生き残ること、子供たちを守ることは死に物狂いのところが、何か憎めないんですね(^^)
チェ・ミンシェク作品は 「悪魔を見た」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11763985.html も出てrいますが、もっと見たい作品が多いですね。
好きな俳優ですね。

イメージ 1
家族を大事にするチェ一家

イメージ 2
しかし麻薬を見つけて人生が変わる

イメージ 3
若きマフィアのヒョンベ

イメージ 4
対抗勢力に殴り込み

イメージ 5
ヒョンベはキレると怖かった

イメージ 6