anttiorbの映画、映像の世界

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サラマンダー

2002年作品、ロブ・ボウマン監督、クリスチャン・ベールマシュー・マコノヒー出演。

現代のロンドン。 12歳の少年クイン(ベン・ソーントン)は、大人たちと対等な会話をしながら、地下鉄工事現場に入って行く。 そこには母・カレン(アリス・クリーグ)が働いていたが、なぜか彼の表情は暗かった。
それは学校に落ちてしまったと言う知らせだった。 奨学金ももらえなくなってしまう。 がっかりする母の顔を見たくなかったクインは、一人で深いところに入ってしまう。 しかし彼がそこに入ると、なぜか突然地面から火が噴き出してくる。
そこにいたのは、太古の眠りから覚めた巨大な生き物だった。 それはかつて、地上に君臨した邪悪な巨大龍サラマンダーだった。 いきなり火を噴き始め、カレンとクインはリフトで地上に向かうのだが、サラマンダーの鋭い爪で母は命を落としてしまう。
想像を絶する獰猛さで恐竜を喰らい、紅蓮の炎で地表を焼き尽くし、恐るべき繁殖力で地球を支配した彼らは、今度は人類を餌食にし、文明を破壊しはじめた。
それから20年の歳月が流れる…。
成長したクイン(クリスチャン・ベイル)は仲間とともに要塞に暮らし、わずかに生き残った人間たちは餓えと恐怖に苛まれていた。 たびたび姿を現すサラマンダーは、そのたびに火を噴き人を食らう。 なんとか放水設備を取り付けた、装甲車で救出に向かうが、一度襲われると甚大な被害をこうむってしまう。
しかしある日、そこへ戦車の部隊が現れる。 略奪者だと緊張が走る要塞の民衆。 彼らはアメリカから壊れた戦闘機を直してイギリスにやって来たと言い、リーダーのヴァンザン(マシュー・マコノヒー)はここで休息させてほしいと言う。
しかし信用できないと思ったクインは、追い出そうとするが、彼らはサラマンダーと戦う手段があると言うのだった。 そして共にサラマンダーと闘うよう呼びかけるのだった…

クリスチャン・ベールと、マシュー・マコノヒーと言うと、今では二人とも超売れっ子。 こういう作品にはもう絶対でないだろうなあという今から考えると贅沢なキャスト。
そしてマコノヒーが、スキンヘッドで出て来るんでなかなかわかりづらいんですね。 そういう意味でも大変珍しいんですが、今作品ではそれが良い設定になっています。 それだけこの海を渡って来たアメリカ人役は骨太なんですね。
物語は、地底で眠っていたドラゴンが蘇ってしまうところからこの世の終わりが始まるというお話です。 起こしてしまったのか? それが運命だったのか? それはわかりませんが、ある意味冬眠から覚めてしまったという事と見ることができます。
焼かれ、食われる、人間はなすすべがないんですが、ドラゴンにもウィークポイントがあるんですね。 それは見えづらい時があるという事です。それは明るい時と夜の狭間、“逢魔が時”が彼らドラゴンが物がはっきり見えない時間。
ここが攻撃できるチャンスです。 そして決してこっちの攻撃が当たれば仕留められない敵ではないという事でした。
しかしここで一番重要なことがあるんですね。
監督のロブ・ボウマンは多くのテレビ作品を手掛けていて、「X-ファイル」では33話担当しています。また1作目の映画も撮っていて、SF作品はお得意のようですね。
ドラゴンの造形は結局ああなってしまうんでしょうが、人間が怪獣に立ち向かう、ちょっと童心に戻れる作品でした。
これで今年の映画は終わり、なぜこの作品かは特に理由はありません(^^)
また来年もよろしくお願いいたします。

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要塞に籠る者たち

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そこに現れたアメリカ人たち

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焼き尽くすサラマンダー

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しかしヴァンサンはその1匹をしとめる

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しかしメスを仕留めても意味が無いのだった

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