anttiorbの映画、映像の世界

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レッド・サイレン

2002年作品、オリヴィエ・メガトン監督、ジャン=マルク・バール、アーシア・アルジェント、アレクサンドラ・ネグラオ出演。

ボスニア紛争、そこでは幼い子供たちも戦火の犠牲になっていた。
その終了直後のパリ。 12歳の少女アリス(アレクサンドラ・ネグラオ)が、1枚のDVDを手に警察を訪れた。 アニータ警部補(アーシア・アルジェント)に会いたいという彼女は、自分の母親エバ(フランシス・バーバー)がメイドを殺し、その映像がディスクに収められていると言う。
アニータがその映像を見ると、そこには覆面をした人物が、残虐な殺人を女性にしているシーンが映し出されていた。 映像はどう見ても本物にしか見えない。 確信したアニータだが、上司は証拠がない限り、少女には深入りするな、と忠告する。
エバは多くの会社を持つ大富豪で政界や役人にも深いつながりがあり、武器商人の顔も持っていた。 アニータは上司の言葉を無視してエバ の家を家宅捜査するが、それがもとでエバは娘アリスを引き取りに警察にやってくる。
取り調べをするアニータだが、圧倒的力を持っているエバは全く動じない。 メイドなんてすぐにやめてしまうと言い、開き直られてしまう。 その日はアリスを返さなかったが、警察署の前で、二人組の男が見張っていた。
母親のもとに戻るのを恐れたアリスは、トイレから逃げ出したところ、その男たちはアリスを捕まえよう徹ってきた。 アニータたち警察たちは、あっという間に見失ってしまう。
そしてアリスは一台の車に身を隠した。 車の持ち主はヒューゴー(ジャン=マルク・バール)、拳銃を持っていて、何とか彼女を乗せて車を出し、二人の男から守ってくれたのだった。
いったい彼は何者なのか?・・

冒頭の狙撃シーンがなかなか途中まではピンとこないんですが、物語が進むにつれ、狙撃したのは誰なのか、そして命をかける意味が明らかになっていくこの作品、結構シリアスな展開なんですね。
物語はアリスという女の子が、警察にあるDVDを持って駆け込むところから始まります。 画像に乱れはあるんですが、そこに映っていた猟奇的なリンチ、おそらく殺人だろう動画。
しかし彼女の母親の名前を聞いて、警察は渋い顔をするんですね。
それもそのはず、彼女の母エバは裏社会だけでなく表の社会でも多大な影響力を持つ、猛女なんですね。 そして娘はどうもこの母から逃げ出してきたことを、女性刑事のアニータは感じ、断固として母からは離そうとします。 
アーシア・アルジェントが演じていますが、なんと彼女は、奇才ダリオの娘なんですね。 多くの作品に出ていますが、綺麗な顔立ちの女優さんでした。
そしてなんといってもこの作品のハイライトは、途中モーテルでの大銃撃戦ですね。ここはたっぷり見せてくれますし、凄まじい撃ち合いなんですね。 そこにアリスもいるところが激しさを表しています。 ここを見るだけでも今作を見る価値はありますね。
監督は、この後 「トランスポーター3」 「96時間/リベンジ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/8275289.html 「96時間/レクイエム」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12603720.html を撮るオリヴィエ・メガトン、このシーンで評価されたのかもといえるほどの迫力のシーンでした。
また主人公のジャン=マルク・バールは 「グラン・ブルー」 でジャック・マイヨール役で主演していますが、今作では凄腕殺し屋、スナイパーでした。
意外に面白いフランスアクション作品でした。

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アニータに助けを求めたアリス

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謎の男・ヒューゴー

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エバから彼女を守れるのか?

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