anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

テンタクルズ

1977年作品、オリヴァー・ヘルマン監督、ジョン・ヒューストン主演。

それは晴天の7月のある日。 カリフォルニアのサロナビーチで、10ヵ月の赤ん坊が姿を消した。 母親が知人と話したほんの3分の時だった。 海にベビーカーが浮いていた。 また、船で作業中のビル・サリバンも同じように友人と話している最中ふっと消え、行方不明となる。
しかし彼は、カップルが釣りをしているところに変わり果てた姿で流れ着いた。 それはほとんど骨と皮に状態で、もう腐乱が始まっていた。
次々と起こる事件に、ロバーズ警部(クロード・エイキンズ)の調査は難行する。
ベテラン記者ターナージョン・ヒューストン)は、海で何かが起きていると感じ始め、海洋学者ウィル (ボー・ホプキンス)のところを訪ねるのだが、彼自身はちょっと前に海で潜水病になり、自分で海中に入れなくなっていた。 しかし、トロージャン・トンネル会社の社長(ヘンリー・フォンダ)の依頼もあり、先に調査を開始していた。 彼らの作業もアクシデントで進まなくなっているのだった。
2人の部下が現場に到着、海底に潜り調査を開始した。 そこは何か大きな力で引きちぎられたような配線、そして破壊された装置が転がっていた。
しばらく進むと大きな穴があり、そこから岩が転がってきた。 中に何かあると思って一人が近づくと、急に黒い墨を吐かれ、その男は吸いよせられてしまう。 残った男は急遽引き上げてもらおうとしたが、途中で潜水機は動かなくなり海中に没してしまう。 2人とも 消えてしまったのだった。
警察は一連の事件の共通点を認めようとしないのだが、ターナーは海中にいる何かの仕業だと確信していて、大きな危険をはらんでいると思っている。
しかし妹の息子たちがヨットレースに参加しようとしているのはまだ知らなかった…

このころの時代は、動物パニック作品が多く作られていました。 いまもまたそういうちょっとしたブームの感じがしますが、制作年は1977年なので、いまのようなCGの全くない時代にどう工夫して撮るかという事が、こういう作品の良し悪しを決めますし、さらにあとはキャスト、そして実際にそう感じさせる演技力という事になっていきますね。
キャスト、演技から行くと、導入部のベテラン新聞記者のジョン・ヒューストン演じるネッド・ターナーが、物語を引っ張っていくんですね。 なにか1973年版の「日本沈没」の小林桂樹演じる田所博士をソフトにした感じがしました。
科学者ではないんですが、海で何かが起こっていると感じ警笛を鳴らす、そして自分で乗り出してき、もっと若い人間に調査、解決を依頼していくんですね。
まあ当時もう70手前の彼ですから、海に潜って対決はないでしょう。
替わって大蛸と対決していくのは、海洋学者のウィルなんですが、彼もちょっと前に事故に遭い、なかなか二の足を踏んでいるんですね。 しかし、助手のマイクと最後大蛸退治に行くんですが、なんと救世主が現れるんですね。
なかなか物語としてもはぐらかされっぱなしなんですが、冒頭の2名の犠牲者や、ほかの登場人物も結構やられていくんですね。 しかしそのシーン以外は、実にゆったりと物語は流れて行きますし、BGMもなんかのどか(^^)
わざとらしくなくていいという見方もありますが、パニック作品なんで、もうちょっと盛り上げてほしいなあと思いますが。
まあ、蛸ではなかなか思い通りに撮れない限界が見えた作品でした。

イメージ 1
変わり果てた犠牲者

イメージ 2
海で何かが起こっていると感じたターナー

イメージ 3
海洋学者のウィルを訪ねる

イメージ 4
シャチたちは彼に大変懐いている

イメージ 5
正体は大蛸

イメージ 6