11歳の少女ライリー（伊集院茉衣）の頭の中にある5つの感情──ジョイ〈喜び(ヨロコビ)〉（竹内結子）、アンガー＜怒り(イカリ)＞（浦山迅）、ディスガスト＜嫌悪(ムカムカ)＞（小松由佳）、フィアー＜恐れ(ビビリ)＞（落合弘治）、そしてサッドネス＜悲しみ(カナシミ)＞（大竹しのぶ）、それぞれがライリーの幸せを守ろうとぶつかり合っていた。
彼らは生まれたときからいたのだが、始めに誕生したのはヨロコビだった。そしてカナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカが誕生して5つの感情が芽生え、ライリーの幸せを願っている。
しかしそんなライリーが、引っ越すことになった。 父親の仕事の都合で今まで住んでいたミネソタに別れを告げ、大都会サンフランシスコに行くことになった。
そんなライリーの大切な思い出の中には、ここミネソタの楽しい記憶があり、それは大切な記憶の中でも最も大切なものだった。
サンフランシスコに着いても、新しい友達ができる、そう信じてきたライリーだが、新しい家は昔の家より狭く、ちょっと薄暗いところだった。
そして困ったことに、荷物を積んだトラックが、遅れてしまうことになってしまった。
荷物の無い彼女は、今日は寝袋で寝る羽目になってしまう。 そしてその日からパパの仕事も急に忙しくなり、彼女の心もちょっぴり不安になる。
心の中も少し様子が変わり、カナシミが、今までにない行動を取るようになっていくのだった…
ピクサーアニメの最新作品の最新作です。 ちょっと前に邦画でも「脳内ポイズンベリー」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%C7%BE%C6%E2%A5%DD%A5%A4%A5%BA%A5%F3%A5%D9%A5%EA%A1%BC という同じような設定の作品が公開され、内容はちょっと被ってしまいましたね。
ただあちらは恋愛映画、このアニメ作品は、主人公の女の子の家族の絆の物語でしたね。
人間の人生は、歓びばかりだといいですよね。 誰しも一見そう思います。でもヨロコビだけが絶えず頭の中を司っていたら？ 悲しみが無い人間、怒りのない人間、そんな人間はいませんよね。 勿論ムカつくことも、ビビることもあるでしょう。
ひっくるめて人間、でも頭の中の5つの感情の根底には、その人間の幸せを願っている。 それを上手く組み立てながら人間は感情をコントロールしているんですね。
物語は大切な思い出を大事にすると、それに基づいた島が人間の中に形成していくということで進んでいきます。
家族で見るのにはいい作品ですね。
