anttiorbの映画、映像の世界

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UFO食堂

2008年作品、山口智監督、高山郁子主演。

UFOが数多く目撃されている田舎町・中之条町に暮らす高校生・上戸ユウ(高山侑子)は、そんな怪しい町を出て東京の大学に行きたいと思っている。
担任の先生(千葉ペイトン)はまあ大丈夫だと言うが、彼女は新聞配達をすると、奨学金が出るのかと聞き始める。 でも実家が食堂をやっているので忙しくて無理だと言われるが。 彼女が東京に行くと、父・良勝(志賀廣太郎)は1人になってしまう。
タケシ(山中崇)は、この町の出身で東京に出て音楽をやっていたが、この町に帰ってきた。
この町出身者で、有名人がいる。 それは宇宙飛行士になった春山一郎(矢柴俊博)だが、市では彼を招いて講演会をやる準備をしていた。
ユウの父が営む“UFO食堂”は普段は暇だが、UFOが出たら半額サービスとなるため、UFOが出現した日だけは繁盛する。 
タケシは、久しぶりに食堂にやってきた。 そこで彼は「今日はおばさんは?」と聞かれ良勝は、ここにはいないと言い「UFOに攫われたと」言う。
数年前、母が謎の失踪を遂げていたので、それ以来、ユウが店を手伝っていた。 そして、UFO出現の日はパニックになるほど食堂は忙しくなる。
タケシが来たので、ユウは今度の春、私も東京の大学に行く、と言うのだが、彼は帰って来て入れ違いだと彼女に報告する。
そんな時UFOが現れた。 店は行列ができるほど混み始める・・・

この作品は、若手映画作家育成プロジェクトndjc製作の短編作品なんですね。 この後、失踪したユウの母として、片桐はいりが出てきますが、結構有名俳優さんたちが出演しているんですね。
2006年に始まったこのプロジェクト、先日「琥珀色のキラキラ」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13021403.html を書きましたが、そちらは2008年の作品でした。これは前年度出品作品で、公開は2008年みたいですね。
UFOの町と言うところは実際にあるんですね。 能登半島の石川県羽咋市は実際そういうコンセプトの町なんですね。 私は仕事でたまにそこに行くんですが、そこにあるコスモアイル羽咋は結構面白いですし、展示物もしっかりしていて、そっち系でなくても宇宙に興味のある人にも耐えうるちゃんとした博物館です。
中之条町は実際に群馬県にある町ですが、ここでUFOがよく見えると言う話は聞きませんから名前はただ同じということですね。
この町は過疎化が進み、UFOと言うのは町興しなんです。 春山一郎を呼ぶのも、その一環なんですが、そこから東京に出ようとしているユウの気持ちの揺れ動きを描いたちょっと淡い作品ですね。
山口監督はこのあと1本作品を撮っています。 若い監督は応援したいですね。

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東京に行き進学を考えているユウ

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UFOは現れるのか?

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