香港、酒場で饒舌にある壺を進めている男、それをしかめっ面で聞いている人相の悪いスキンヘッドの男。
必死に売り込んでいるのは、美術商チャーリー・モルデカイ(ジョニー・デップ)。 彼は、何とかこの客に壺を売りつけなくてはならない。 彼は借金でこのままでは家が差し押さえになってしまう。
しかし彼はもう首が回らないことを知られているだけでなく、今まで何回もまがい物を売っているので、信用は地に落ちていた。 壺をただでおいて行けと言われ、チャーリーは手下の男に拘束されてしまう。 しかしチャーリーには頼りになる、用心棒兼運転手兼召使のジョック・ストラップ(ポール・ベタニー)がいた。 銃を取りだした男たちに果敢に立ち向かい、その場で撃ちあいになり、壺は木端微塵になってしまい、アルコールに火が付き店は大混乱になってしまった。
結局何の成果もなく、家に帰ってきたチャーリー。 妻のジョアンナ(グィネス・パウトロー)は最近伸ばし始めたチャーリーのちょび髭が苦手で、アレルギーで気持ちが悪くなってしまう。 なんとか金を作らなくては、とうとう家にある絵画や、値打ちのある物を競売に出すことにする二人だった。
そんなとき、イギリス・オックスフォードでゴヤの幻の名画が何者かに盗まれ、その絵を修復していた女性も何者かに殺されてしまった。 しかし殺した犯人はすぐに別の何者かに襲われ、絵画は別の者が持ち去ってしまった。
すぐに警察が捜査に来たが、すぐに現れたのはMI5のマートランド警部補(ユアン・マクレガー)だった。 どうして殺人盗難事件にMI5が乗り出してくるのだろうか?
絵画が絡んでいる事件ということで、マートランドはすぐにチャーリーに協力要請を出すのだった。 彼らは同じ大学の同級生だった。 そして同じ女性を好きになっていた。それがジョアンナだったのだ。
借金の返済と、絵画を取り戻し犯人を見つける。 チャーリーはこの難問を解決できるのだろうか?…
ジョニー・デップの新しいキャラということで、散々前宣伝が大きかったこの作品、果たして?
妻のジョアンナ役にグィネス・パウトロー、恋敵?にユアン・マクレガー、舞台はイギリスですが、この捜査のために各国に行く羽目になり、さらに予期しないロシアにも行くことに。 好みかといえば、正直あくの強いデップは苦手なんですが、最近は多少なれた感じが(^^)
後はキャラが合うかどうかということなんですが、正直この手の笑いは日本人には合わないのでは? ちょっと汚い表現も多いので、食事時もちょっと。
ただ、ポール・ベタニー演じるジョックの存在がいいですね。 主人のチャーリーにとんでもない目に遭わせられ、それでも忠実な彼は、用心棒兼召使の鏡ですね。 でも彼のは大きな欠点? いや特徴があるんですね。 それは見てのお楽しみです。
ジョニー・デップファンは、このキャラどう判断するんでしょうかね?
ちょび髭を生やし始めたチャーリー
自慢の妻・ジョアンナ
事件の捜査協力依頼に来たマートランド
しかしこの男に命を狙われる
用心棒のジョック