anttiorbの映画、映像の世界

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トラッシュ! この街が輝く日まで

2014年作品、スティーヴン・ダルドリー監督、リクソン・テヴェス、エドゥアルド・ルイス、ガブリエル・ワインスタイン、ルーニー・マーラマーティン・シーン出演。
 
棺を墓地に運び、そこに収監する男・ジョゼ・アンジェロ (ヴァグネル・モーラ)、その棺には9歳の娘の名前が刻まれている。
家に帰り、何かの準備をしていると、大勢の走る足音が聞こえてきた。 荒々しく部屋をたたく音に、彼は荷物をまとめ、窓から逃げ出した。 しかし追い詰められ、彼は何かを投げ捨てた。 そして連れて行かれるジョゼ、投げ捨てられたバッグはゴミ収集車に落ちて、ゴミ捨て場に持って行かれた。
ブラジルのリオデジャネイロ郊外。 親からも世間からも見放された少年たちがゴミの山でめぼしいものを見つけようとしていた。 その中のラファエル (リクソン・テヴェス)はある物を見つける。
それはバッグで、綺麗なもので金も入っている。 すぐさま、仲間のガルド (エドゥアルド・ルイス)を呼び、金を分ける。 しかし、その後物々しい数のパトカーがやって来た。 そしてどうやらあのバッグを見つけに来たようだ。
見つけた者には賞金も出るらしい。 必死にそこにいた者たちはバッグを探し始めるのだが、ラファエルとガルドは、頭のキレるラット (ガブリエル・ワインスタイン)に、バッグを預かってもらいに行った。 彼は顔にできものができていて、周りから嫌われているが、仲間だった。 そして金になりそうな話だと思ったラットは儲けは山分けといい、仲間に加わった。
彼は、このバッグの持ち主を調べに、神父のジュリアード (マーティン・シーン)のところに行き、神父の隙をついて、彼のノートパソコンを調べに行く。 そこにはアメリカ人で、親の無い子供たちに英語を教えているオリヴィア (ルーニー・マーラ)がいたが、ラットが二人に気を引き、二人は持ち主のジョゼが、何か大きな秘密を握っていることを掴むのだった…
 
ブラジルの、貧富の差と汚職を、少年の活劇譚にした作品、意外に面白かったですね。
あくまでも、主役は3人の少年たちなんですが、英語教師にルーニー・マーラが出ています。 そして神父役にマーティン・シーンと、この二人が脇に回っています。 二人と絡むことで、物語がピタッときているところが上手い作りになっていますね。
物語は、不正な賄賂、政治資金を正すために、命を懸けて証拠、金を持ち出すジョゼのシーンが簡潔に描かれていますが、少年たちがそれをたどっていくシーンとダブらせている魅せ方もなかなかでした。
監督のスティーヴン・ダルトリーは「愛を読む人」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9501985.html を見ましたが、今回は冒険譚でしたね。 もちろん子供があそこまで…という部分はありますが、「正しいことをする」 と言い切る少年たち、とくにラファエルは、何か凛々しいんですね。
ラストも爽やかで、なかなか後味の良い作品でした。
しかし今の世の中、ネットで不特定多数が裁く時代になりましたね。
 
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貧しい親の無い少年たち
 
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ゴミをあさる毎日だった彼ら
 
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ある日彼らはある物を見つける
 
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その持ち主を調べると
 
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その持ち主は正しいことをなそうとする男だった
 
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そんな彼らに英語を教えているオリヴィア
 
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そして彼らを援助している神父
 
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