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スウィッチ

2011年作品、フレデリック・シェンデルフェール監督、カリーヌ・ヴァナッス主演。
 
モントリオール在住、25歳のカナダ人女性ソフィ・マラテール(カリーヌ・ヴァナッス)は、ファッション・イラストレーター。 イラストを書き上げミラベル出版に持ってきたのだが、雑誌編集者クレール(マキシム・ロイ)が出てきて、担当者がバカンスに出かけてしまい空振りになったと言われる。 落ち込む彼女にクレールは食事に誘う。 そこでクレールからソフィはある美味しい情報を聞くのだった。 それは“switch.com”というサイトにアクセスし、海外の利用者と自宅を交換してみてはどうかというものだった。
クレール自身それを使って、パリに行き、そこから人生が開けたというのだった。 ソフィは、容姿も気立ても悪くないが、バカンスを一緒に過ごす親しい友人や恋人がいなかった。 その方法は簡単で、家の写真を撮りそれをサイトにアップして、条件が合う人と鍵の交換をするだけ、相手と面倒な手続きもほとんどない。
早速家の写真を撮り彼女がアップしたところ、パリのエッフェル塔が間近で見えるところの女性・ベネディクト・セルトー(カリーナ・テスタ)から連絡があった。 申し分ない条件のところだった。 簡単にパリでの住むところが見つかったソフィは、宅急便でカギが届き、早速荷造りをして早々にパリに旅立った。
情報通り、そこは快適なところだった。 快適な空間だった。 そして置手紙があり、そこには 「パリを楽しんで、何かあったら連絡して」 と書いてあった。
寝室は2階で、バスルームや庭をチェックする中、1室だけ開かないドアがあったのだが、そんなことは気にせず彼女は早速パリの市街を探索するのだった。
途中公園で一人ベンチに座っている男に声を掛けられた。 彼は建築を学んでいるイラン人でクローシュ(カリム・サレー)と名乗った。 なんとなくいいい感じだった彼は電話番号をくれた。 でも彼女の方からは名乗らなかった。
その晩、エッフェル塔の夜景を見ながら、ベジタリアンの彼女は野菜の料理を食べ、そして快適にベッドに入った。
朝を迎えた彼女は、気分が最悪だった。 すぐにシャワーを浴び、どうしてこんなに気分が悪いのだろうと思っていたその時、大きな物音がして、男たちが入ってきた。そして彼女は捕まってしまった。 男たちは警察で、彼女は殺人課警部ダミアン・フォルジャ(エリック・カントナ)に逮捕され、身柄を拘束され連れて行かれてしまったのだ。
そして彼女はベネディクト・セルトーとされ、何と容疑は殺人だった。 別の寝室で、首のない男の遺体が発見されたからだった…

カリーヌ・ヴァナッスは笑顔が可愛いんですね。 しかしそんな笑顔の見えるのは開始から20分足らずでした。 そこからは彼女の苦悩する顔しか見えないんですね。 カナダ人のソフィは昔パリにいたので多少の土地勘と、訛りのない言葉を話せますが、友達は誰もいないで、殺人犯人とされてしまうんですから。
サスペンススリラーですが、結構カメラワークを巧みに使い、逃走劇に迫力がありますね。 韓国作品で、民家にどんどん逃げ込んでいくシーンがありますが、パリの市内でのこういうシーンはちょっと面白かったですね。 この監督の作品を観るのは初めてですが、始めの掴みと逃走劇でも結構引き込まれました。
一介のファッション・イラストレーターの ソフィが、知らない土地で必死に逃げるところは結構そつがないんですが、それは冒頭の体を鍛えているシーンが伏線になっていることに後で気がつきました。 でもベジタリアンでもあれだけ持続力が着くんでしょうかね(^^)
そして変わったところでは、ダミアン・フォルジャ刑事に元サッカー選手のエリック・カントナが起用されているんですね。 引退後俳優になっていたのは知りませんでした。 通りで走るシーンに迫力があるはずでしたね。 でも、彼女との追いかけっこは、どっちが勝ったんでしょうか(^^) なかなかのフランス発の作品でした。
 
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突然犯罪に巻き込まれ犯人にされるソフィ
 
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殺人犯にされ拘束されるソフィ
 
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一瞬の隙をついて逃げるソフィ
 
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抵抗するソフィ
 
 
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そしてダミアン刑事は真相を掴めるのか?
 
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