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メイジーの瞳

2012年作品、スコット・マクギー デイヴィッド・シーゲル監督、ジュリアン・ムーア、オナタ・アブリール出演。
 
ロック歌手の母スザンナ(ジュリアン・ムーア)とアートディーラーの父ビール(スティーヴ・クーガン)の間に生まれた娘、6歳のメイジー(オナタ・アプリール)は、二人に愛されていた。 しかしその二人の愛はもう冷えていた。
そして言い合う二人の姿は、メイジーの前でも見せるようになっていた。
ベビーシッターだったマーゴ(ジョアンナ・ヴァンダーハム)は、すれ違う二人の生活で、一人になるメイジーの世話にたびたび呼ばれていた。
いよいよビールはスザンナに追い出されてしまった。 そして離婚裁判が始まる。
独占的な養育権を主張していたスザンナだが 、結果は、10日ごと二つの家でのメイジーの生活になることが決まった。 スザンナの留守中に、こっそりと荷物を取りに来るビール。
そして父の部屋に行くメイジーだったが、そこにはマーゴがいた。 父とマーゴは再婚をするようだった。 母には言わないでというマーゴだったが、メイジーはスザンナに思わず言ってしまった。 表情が一変するスザンナ、そして彼女も行動に出るのだった。
ある日幼稚園に迎えに来る番だったスザンナだが、なかなか迎えが来ない、そこに現れたのは長身の男・リンカーン(アレキサンダー・スカルスガルド)だった。 不審な男の登場にこわばるメイジーだったが、なんと彼はスザンナと結婚したという。
彼はバーテンダーだが、スザンナはビールが再婚したのを受けすぐにこちらも再婚したのだった。
リンカーンは優しかった。 そしてだんだん仲良くなっていくリンカーンとメイジーだが、その光景を見るとスザンナは、不機嫌になるのだった。
しかしロック歌手のスザンナはツアーの仕事が来るのだった。 また取り残されるメイジー。 リンカーンも仕事がある。 だんだん独りぼっちになる時間ができてくるメイジーだった…
 
邦題の“メイジーの瞳”はぴったりくる作品でした。 彼女は本当に天使のような存在なんですね。 結婚当初は、そしてメイジーが生まれたころは、忙しい二人もメイジーのために必死に時間を作ったんでしょうね。 でも隙間風が吹き始めると、可愛いメイジーのためであっても、優先順位は自分の仕事が上位になるんです。
お互いに自己主張しかしなくなり、そして離婚、その時メイジーは?
彼女はただひたすら、父と母を愛しているんですね。 ママが好き、パパが好き、純粋なんです。 それだけでなく、マーゴが好き、そしてリンカーンの優しさにも触れ信頼していきます。
この作品を観て、両親はふとメイジーの悲しそうな、寂しそうな表情にはっと気づくシーンがあります。その時は一瞬我に返るんですが、しかしそれが長続きしません、というか自分の仕事に流されていくんですね。
いつしかメイジーの心の安らぎをもたらせてくれる存在は、マーゴとリンカーンになっていきます。
それでもメイジーは母と父を愛し続けるんですね。
天使のようなメイジー、幸せになってくれと念じてしまう作品でした。(G)
 
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可愛いメイジー、でも彼女は大人たちに振り回されてしまう
 
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母・スザンナと結婚したリンカーン、彼は優しかった
 
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