anttiorbの映画、映像の世界

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カンパニー・メン

 
2008年9月15日・月曜日、この日は最悪の日になった。  銀行が破綻し、史上最悪の金融危機の始まりの日だった。
ボビー・ウォーカー(ベン・アフレック)は、ボストンに本社を構える総合企業GTX社のエリート社員。  37歳にして販売部長の座に就いた彼は12年のサラリーマン人生で大邸宅に住み、ポルシェを乗りまわしゴルフに興じる生活を築きあげた。  
今日も朝からゴルフに行き、自分のスコアを部下に当てさせていた。 造船と鉄道料部門が合併し、造船で3000人、本社で数百人解雇されるという噂があると、同僚から聞かされた。
役員のサリー・ウィルコックス(マリア・ベロ)に呼ばれた。 彼も解雇だった。 12週間の解雇手当が出る。 再雇用支援もある。 そう言われても。直属の上司・ジーン・マクラリー(トミー・リー・ジョーンズ)はこの日不在だった。彼は記者会見に出て、いろいろ質問を受けていたのだ。
溶接工から重役にのし上がった勤続30年のベテランのフィル・ウッドワード(クリス・クーパー)がボビーのところへ来て言葉をかけてくれた。 彼は今回リストには入っていなかった。 
本社に戻ってきたジーン、浪費家の妻との生活を維持するためイエスマンにならざるをえなかった彼は、自分の出張中にリストラを行った最高経営責任者ジェームズ・サリンジャー(クレイグ・T・ネルソン)に対して苦々しい思いぶつけるのだが、社員より株主のことを思うという彼の言葉に黙って部屋を出ていく。 
ボビーの妻のマギー(ローズマリー・デウィット)は、いつもより早く帰ってきた夫から、解雇の話を聞く。 この日は、マギーの兄で小さな工務店を営むジャック・ドーラン(ケヴィン・コスナー)の家に行く約束になっていたが、時間が空いたボビーも行くことになる。 しかし自分とは違う世界の義兄とは、なかなか馴染めないボビーだった。
ジーンは浪費家の妻との生活に疑問を感じ始めているのだが、だからといって今更という気持ちもあるようだった。 なんとなく会社にいて今の生活を維持するためイエスマンにならざるをえなかった。
そしていよいよボビーの再就職活動がはじめるのだった・・・
 
冒頭の好景気に浮かれている姿を見ていると、いつまでもこんないい生活は続かない、そんな予感が走りますよね。 いきなりのシーンはそんな浮かれた者たちに冷水を浴びせるニュース映像です。 日本でもバブル崩壊がありましたが、このリーマンショックは日本も大変でしたし、未だにその爪あとは残っています。
この作品で命を落とす描かれ方をするのは一人ですが、実際はこんなもんではないんでしょうね。 テーマは“再構築”ですから、悲観的には作られていませんし、どちらかというと、応援的な作品です。
でもアメリカ人は、多大な報酬をもらうと、思いっきり生活も拡張することがよく表れていて、なによりもメンツが大事だということがよくわかります。 プライドを持つことも大事ですが、もっ と大事なものはあるんじゃないか?そんなことを考えさせられる作品でした。

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リストラされたボビー

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ここで同じ境遇の同僚が仕事を見つける

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残る者と去る者

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荒れていくボビーだが…

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そして残っていたフィルだったが…

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