anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

ウォルト・ディズニーの約束

 
少女はお父さんが大好きだった。 母と妹と、生まれたばかりの女の子の5人家族は、引っ越すことになった。 お父さんの新しい職場は銀行だった。 少女は、ギンティ(アニー・バックリー)と呼ばれている。 父・ロバート・ゴフ・トラバーズ(コリン・ファレル)は、たびたび早く帰ってきた。 そして家族と過ごす時間を多く取っていたのだった。 母・マーガレット(ルース・ウィルソン)はそんな父が気がかりだった…
P.L.トラヴァース(エマ・トンプソン)は選択を迫られていた。 それは彼女の書いた作品「メリー・ポピンズ」を映画化するか否かだった。 もう20年前から、オファーを受けていたのだったが、彼女は頑なに拒否をしていた。 しかし今のパメラには、もう選択の余地がないほど行き詰っていた。 それでも彼女は、迷っていた。
パメラ・トラヴァースは住んでいる。イギリスから何とか映画化をしようとしているウォルト・ディズニートム・ハンクス)のいる、ハリウッドまで出て決着を付けようとするのだった。
ロサンゼルスに降り立ったパメラはまず匂いからして嫌いだった。 そして空港に迎えに来ていたラルフ(ポール・ジアマッティ)の名前も聞かず、悪態をつきながらウォルトのオフィスに向かうのだった。
彼女の主張は、絶対アニメにしないこと、そして私の意見を取り入れること。 彼女は打ち合わせのやり取りを録音するように申し付けた。 そして契約書は、判を押さず預かってバッグに入れてしまった。 ちゃんと自分の言ったことが守られるかどうか最後に判断するという固い意志の表れだった。 「メリー・ポピンズ」ができるまで長い道のりの始まりだった・・・
 
ディズニー作品の名作「メリー・ポピンズhttp://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9317615.html にこんな逸話があったのは初めて知りました。 原作者・パメラ・"P・L"・トラバースの口調、行動、いちいち人に食って掛かる不快なやり取り、こんな人と普通仕事はできないですよね。
でもウォルト・ディズニーの執念は凄かったですね。 自分の娘との約束、それも20年越しの。 でもそれは娘を喜ばすだけでなく、きっと世界中の子供たち、いや大人たちをも楽しませることができる、そんな確信が彼を突き動かしていたんですね。
でもそれに勝るとも劣らない、彼女がこの作品に対する思いも強かったのが、描かれていました。
メリー・ポピンズ」を見たとき、いい映画で、惹かれるのはディック・ヴァン・ダイクのダンスと軽妙な芝居、そして魔法を駆使するメリー・ポピンズなんですが、ラストに描かれるジョージ・バンクスの姿に?と思ったのも事実でした。
銀行に反抗し、家族の元に戻るジョージ、その姿の理由がこの作品を見て合点がいきましたね。
この作品は物語が終わって、エンドクレジットにはいる時が見ものでした。 「本当なんだなあ」そう感じましたね。
ウォルトと、パメラが徹底的にぶつかり合ってできた名作、納得のディズニー作品でした。 「Saving Mr.Banks」という原題もいいんですよね。 こちらの方でもとも思いました。

イメージ 1
ギンティは父が大好きだった

イメージ 2
契約書になかなかサインしないパメラ

イメージ 3
とうとう夢の国にパメラを連れて行くウォルト

イメージ 4
そしてメリーゴーランドに乗せる

イメージ 5
やっと漕ぎ着けた完成披露試写会のパーティー

イメージ 6