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神様のカルテ

2011年作品、深川栄洋監督、櫻井翔主演。
 
勤務5年目の青年内科医・栗原一止(櫻井翔)は、医師が不足しながらも “24時間、365日対応” で大勢の患者を抱える本庄病院に勤めている。 
看護師たちは、栗原が当直の時はチェックをしている。 何故かと言うと、彼の時は決まって救急患者が多いからだった。 そんなめぐりあわせの医師だった。 有能で美人の救急外来看護師長・外村静枝(吉瀬美智子)はすでにユンケルを買っていて備えている。
美しい自然に囲まれた信州の一地方都市・松本にある本庄医院。 今日はさすがに救急を一部断らなければならないほどだった。 救急隊員は彼を “引く医者” と陰口をたたくほどだった。
昼は昼で、外来患者が様々な相談をしてくる。 新人看護師・水無陽子(朝倉あき)が栗原に文句を言ってきた。 患者の親身にもっとなってあげてほしいと言うのだった。  それを取り成してくれたのは、同期の看護師・東西直美(池脇千鶴)だった。 水無は末期がん患者を診るのが初めてだった。 東西がたまには昼を食べようと言うと、彼は決まって言う 「私は妻のある身だ。 そんなことはできない」 と真顔で言うのだった。 そう彼は、変人と呼ばれているのだった。
最愛の妻・榛名(宮崎あおい)は山岳カメラマン。 忙しさにかまけて彼は結婚記念日を忘れてしまった。 後悔する栗原。 しかし彼女はもう仕事に出かけてしまった後だった。
ある日上司・貫田誠太郎(柄本明)から、一止の母校の医局を通じ大学病院で研修を受けて来いと言われる。 初めていく大学病院、そこは最新医療の最先端を進んでいた。 圧倒される栗原、そこで出会ったのは高山医師(西岡徳馬)だった。
高山は栗原の聡明さと、医師としての技術が高いことを知った。 そしてセミナーに参加しないかと誘われるのだった。 そしてそこである患者の診察をした。 胆のうがんと診断された安曇雪乃(加賀まりこ)だった。
大学病院では、どういう治療、手術が可能かと検討したが、その途中栗原は本庄病院に戻ってきた。 そしてしばらくたったある日、栗原の前に安曇が外来でやって来た。
彼女は言う 「大学病院で余命半年と言われました。 あとは好きなことをして過ごして下さいと 言うのです」 彼は彼女をここで受け入れることにしたのだった…
 
「2」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11295625.html の公開に先駆けて1作目を例のごとく鑑賞しました。 あくまでもマイペース、小説家のような医者の栗原一止は弱々しそうな外見の割には意外と粘りのある医者ですね。 そしてなかなか腕のある医者として描かれています。
この1作目では、彼は大きなターニングポイントを迎えます。 一介の町の小さな病院の医師として生きていくか、それとも大きな大学病院で、先端医療の道を進むのか? 大体の予想は付くんですが、それは友との別れであったり、先輩の生き方、そして何よりも死を目前にした患者に対する接し方でしたね。
大学病院では、おそらくいろんな症例からの経験値で大体の事が見えてしまうんでしょう。 余命半年、手術もできないならば、余生を楽しみなさい、そう言うしかないんでしょ う。 でも言われた本人はたまんないですよね。
そしてこの安曇と言う女性はたった一人で生きているんですから。
患者は体も病みますが、そのため心も病むんですね。そんなケアができるのは、もうちょっと親身になってくれる地域のちょっとした手術のできる病院です。 
一応の決断をした一止ですが、「2」ではどんなことが起きるのか?ちょっと興味が湧いてきました。
 
山岳カメラマンの一止の妻・榛名
 
男勝りの外来看護師長・外村
 
本庄病院の昔からの“良心”貫田
 
本庄病院を頼ってきたがん患者の安曇、そして看護師の東西
 
アパートの住人達
 
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