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ホテル・ルワンダ

2004年作品、テリー・ジョージ監督、ドン・チードル主演。
 
1994年に勃発した内戦、停戦が遅れている。 クリントン大統領も懸念しているという報道が流れている。 ルワンダ、この国では長年、フツ族ツチ族が敵対しあっていた。 フツ族ツチ族に徹底的な攻撃に出ている。 
高級ホテル、ミル・コリンの支配人ポール(ドン・チードル)は様々な人脈を築き、場合によっては賄賂も使い、この難局の中しっかり仕事をしていた。 ジョルジュ・ルタガンダ(ハキーム・ケイ=カジーム)とは、いろんなものを仕入れている。 彼はツチ族の集会にも参加して、政治的にも動いていた。 
ツチ族に対する弾圧が日ごと厳しくなるなか、国連兵士の責任者のオリバー大佐(ニック・ノルティ)は、ビジムング将軍(ファナ・モコエナ)にフツ族ツチ族との和平協定を破る恐れがあるといった。 
国連兵士は、内戦に関与はできない。 あくまでも市民を守る、というよりいろんな仕事についている、外国人の安全確保が主な役割だった。
ポールの妻のタチアナ(ソフィー・オコネドー)はツチ族だった。 あまり公にできないことだったが、二人は愛し合っていて子供もいる。 しかし妻の兄夫婦にも、だんだん弾圧が近づいてきていた。
近所のツチ族の家が襲われた。 そして、決定的なことが起きてしまう。 和平協定を調印した直後、大統領の暗殺が起きてしまったのだった。 街は軍が出動し、物々しい雰囲気になっていった。 そしてポールの置かれている立場も危うくなっていくのだった…
 
ルワンダ虐殺という歴史的に悲しい事件の背後で起こった、一人のホテルの支配人の苦闘を描いた作品です。 アクション、サスペンス作品では、渋い味を出す、ドン・チードルの熱演の物語です。
彼が今まで培った人脈も初めのうちは功を奏しますが、途中からは、物資も金も尽き始め、それでも家族を、民衆を必死に守ろうとする姿は、感動というより尊敬すべき存在でした。
このアフリカにおける内戦を取り上げた作品を近年見る機会が多いですが、どうも日本で、のほほんと暮らしている自分如きは正直、しっかりと理解、把握ができないです。 
ただ、悲しいの一言を感じる話です。 このいがみ合いは何時からなのか? どうして解決できないのか? そんなことをはじめから最後まで考えながら見てしまう作品です。 
宗教?民族?何か解決策はないんですかね。 そんなどうしようもない感情に押し流されてしまう作品でした。

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国連軍のオリバー大佐しかし彼にできることは限られている

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世界に現状を訴えるため各プレスに働きかけるが

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和平協定は失敗、ボランティアもあわただしくなる

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ホテルに避難させるポール



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家族を、民を彼は今まで育ててきた金、人脈、地位で必死に守ろうとする


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