2012年作品、S・S・ラージャマウリ監督、ナーニ、スディープ、サマンサ・ルス・プラブ出演。
建設会社社長のスディープ(スディープ)は財力があり、政治家にも顔が効く。 欲しいものは何でも手に入れる主義で、落とせない女はいないと自負している。 なかなか契約に至らない時も、美人の奥さんを口説きなんと契約に漕ぎ着けてしまうほどだった。
ビンドゥ(サマンサ)は民族衣装のサリーにつける装飾品など小さなものを作るマイクロ・アーティスト。 さらに、NGOの慈善活動もしている。 そんな彼女に2年間も片想いをしている男・ジャニ(ナーニ)。 毎晩窓際で仕事をしている彼女を眺めているのだった。 彼女が仕事をしていると停電が起きてしまった。 光が無いと彼女の仕事はできない。 そこで衛星放送のアンテナに銀紙を張り、それをライトで写し簡易照明を作り照らしてあげるジャニ。 しかし彼女はツレナイ態度を取り続けるのだった。 NGOにもなけなしの15ルピーを毎月寄付するジャニ。でも彼女はなかなかふり向いてはくれない。
ある日ビンドゥはNGOのため、スディーブの会社に寄付のお願いに行った。 スディーブは一目見て彼女を気に入った。 15万ルピーをポンと寄付して、彼女をランチに誘うのだった 。しかしそこに現れたのは、ジャニだった。 何かと付きまとうジャニだが、彼女は何か憎めないでいて、スディーブからの求愛もろくに聞いていなかった。 ショックを受けるスディーブだが、彼は気がついた。 ジャニの存在を。
ビンドゥはNGOの仕事が終わり、バイクで帰ろうとするとガス欠に気がついた。 一人で帰るのはちょっと怖かった彼女は、ジャニに空メールをした。 ジャニはすぐに彼女の職場に行き、彼女の意図を察知した。 そして彼女に唄いながら言うのである。「僕をあなたの中に入れてほしい」そんな心から優しい態度に彼女の心が動いた。すぐさま彼女はジャニのために自分の作ったマイクロ・ペンダントをあげようとメールをするのだが、いつもはすぐに来る返信が来ない。 思い切って携帯を鳴らすのだが、出てくれない。 「2年間も焦らしたので怒っているの?」彼女は歌に乗せて口ずさむのだが…
ヒンディー語でマッキーは「ハエ」という意味です。 ここまではハエは出てきません。 それではいったいどこで出てくるのか? それはどうぞご覧下さい、としか言えません(^^)
最近インド映画にハマってしまって、この作品もどうしても見たく近場でやっていないかと検索したら、大宮のワーナーマイカルでやっていました。 知っている人しか来ない作品なので、そんなに混んでいませんでしたが、これの秀作でした。 ヒロインのビンドゥ役のナーニが可愛いんですが、そんな彼女が泣くシーンは思わずもらい泣きをしてしまいました。 なんでハエの映画で泣けるんでしょうか? でもこの作品も笑いもあり、銃撃戦あり、そして感動ありのインド映画のエッセンスが詰まった作品でした。 ハエの視点での撮り方も面白かったですが、ハエが体を鍛えるところなんか最高でした。 彼女の仕事、マイクロ・アーティストがちゃんと伏線になっていてそのあたりもしっかりと構成している楽しく、そしてちょっと怖い作品でもありました。インド映画にしては短い125分ですから見やすくお勧めですね。
何気に彼女を送るジャニ、本当は嬉しいビンドゥだが
美しいビンドゥ
絶頂だったジャニ
しかし彼は変わり果てた姿に
しかしここから彼の反撃が
動けない時を狙う
スディーブの反撃
そして・・
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