anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

ミラノ、愛に生きる


エドアルド・シニア(ガブリエーレ・フェルゼッティ)の誕生パーティの日。 エンマ(ティルダ・スウィントン)は義父のための料理に対して十分に気を使っている。 もちろん夫のタンクレディピッポ・デルボーノ)をはじめ、レッキ一族が一堂に会している。
息子エドアルド・ジュニア(フラヴィオ・バレンティ)はガールフレンドのエヴァ(ディアーヌ・フレリ)を初めて出席させていた。 家族に紹介したいようだ。
レッキ一族はシニアが一代で築いた繊維会社だった。 今日はただの誕生パーティーではなかった。 シニアが後継者を指名する日でもあった。
タンクレディが指名されたのは予想通りだったが、もう一人エドも指名された。 夫と、実の息子の両方を指名されたエンマは、幸せだったが、ちょっと気がかりでもあった。
そんな時息子とレースを競い勝った相手、そして友人のアントニオ(エドアルド・ガブリエリーニ)が訪ねてきた。 彼はシェフで、タルトを持ってきてくれた。 届けてエドに挨拶をするとそそくさと帰ってしまった。 エドはアントニオの腕を認めていた。 彼と共同で店をやりたいとも思っていた。
しばらくして、エドのフィアンセ、エヴァの誕生日パーティでアントニオは料理の担当として迎えられる。 そこで彼はエビを使った料理を作った。 その料理を食べたエンマはあまりのおいしさに胸のざわめきを覚える。
夏になって、ニースで行われる娘エリザベッタ(アルバ・ロルヴァケル)の展覧会に向かったエンマはサンレモに立ち寄るが、そこで偶然アントニオと再会してしまった。 つい彼の後を追いかけてしまうエンマ。 わざとぶつかり偶然を装うエンマ。 そしてアントニオにエドとサンレモにリストランテを開く計画を立てていた予定地へとエンマを案内する。 そして二人は情熱的な恋に落ちて行くのだった…

R-15の表示が出ていたので、なぜかな?と思い見ていると、確かにそんな情熱的な作品でした。
ティルダ・スウィントンが美しいのでもしやという感じはしましたが、母親をかなぐり捨てて恋に奔る熱い女性を熱演していました。 冷めた役もに合いますがこんな役もいいですね。
先日観た「ムーンライズ・キングダムhttp://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/8537947.html では冷たいソーシャルワーカーでしたが、180度違う官能的な彼女は魅力的でした。
同棲しか愛せない娘、祖母の考えを何とか残そうとする息子、ドライな次男。 もともとロシア人の彼女には、イタリア人より熱い女としての本性が隠れていたんですね。ラストはそんな母親の選択にただひとり理解を示す娘の表情が印象的でした。
悲しい一家の話かもしれませんが、女の幸せを掴みとっていくたくましい女の物語でもありました。(G)


イメージ 1
シニアの誕生パーティー

イメージ 2
愛する息子と

イメージ 3
アントニオが現れる

イメージ 4
ロシアからイタリアへ、必死にイタリア人になろうとする彼女

イメージ 5
アントニオを見つけて追うエンマ

イメージ 6