2002年作品、山川元監督、役所広司主演。
今注目の映画になってしまいました。 じつはDVD化になった直後にレンタルで見ていて、劇場に行こうかと思っていたら終わっていたという感じでした。
当時役所広司のモデルは、誰なのかなぁと言った感じで見ていて、ただ都民の電気は東京都で作られてはいないとか、廃棄物は原発を動かすとそれだけ発生するとか、原発を誘致すると財政が潤うとかを知ることができました。
実際その時点でも将来的にどう国(東京電力)は決着をつけるのかは気になっていたんですが。
今現実の問題となり、こんな映画がかつてあったと人に話すと、誰一人回りは知らなかったことに、却って背筋が寒くなりました。
映画の後半はサスペンス映画で結構ドタバタですが、今見ると却っていらなかったとか、いやそこがあるから落とし所があるとか、いろいろ感じ入ります。 実際今すぐに原発を止めるのは、やんわり反対ですが、映画の後半部分にもある通り、自然エネルギーを本気になって考える問題提起をこの時点で投げかけている映画としては、十分評価できる映画と思います。
わたくし事ですが、震災時に出張で福島市におり、一晩余震と、地鳴りに怯えながら過ごした事は今もトラウマとなっております。 しかし実際の被害の大きなところの方々は今も、いろいろな意味で大変だということは言うまでもなく、その大きな要因が原発事故と思うと、いたたまれない思いがします。
脱線しましたが、この映画は面白いという視点でもいいけれど、今も見るとなるほどよくこの時点で製作したなという映画だと思います。 (必ずしもすべて正しいデータとは思いませんが・・・また津波には触れていないところがまた現実の恐ろしさが逆に感じられます。)