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下町の太陽

1963年作品、山田洋次監督、倍賞千恵子 勝呂誉 早川保 待田京介 葵京子 水科慶子 加藤嘉 藤原釜足 東野英治郎出演。

荒川の流れにそって貧しい家並が密集している東京の下町、寺島町子(倍賞千恵子)は化粧品工場の女工として働いている。 母は亡くなり父(藤原釜足)、祖母(武智豊子)、弟二人の家庭は明るく平和である。 同じ工場で働く恋人の毛利道男(早川保)は丸の内本社に勤めるサラリーマンを夢みて、正社員登用試験の勉強に励んでいた。 毎日の通勤電車にいつも一緒に乗り込んで町子を見つめている不良っぽい工員たちがいた。 彼等は北良介(勝呂誉)たちで、町子の弟健二(柳沢譲二)ともつき合いがあるという。 その健二が万引事件で警察沙汰を引きおこしたので、町子は鉄工場の良介を訪ねた 。彼は健二を理解しており町子の危惧に背を向けて一心に機械と取り組んでいた。 その姿に町子は思わず感動をおぼえた。

その頃、正社員登用試験の結果が発表されたが、道男は次点で不合格となり、自信満々だっただけにショックは大きかった。 同僚の金子(待田京介)が要領がよくて合格したのを散々コキおるす道男の心には町子の慰めも通ぜず、二人の間には空虚な数日が流れた。 

公会堂で開かれたダンスパーティの夜、良介は町子を誘って外に出ると前から好きだったことを告白したが、彼女に恋人がいることを聞かされて淋しそうに帰って行った。 数日後、颯爽と自動車を運転していた金子は老人を轢ね、これを道男が会社に連絡したため金子の正社員登用は取り消され、道男が採用されることになった。

監督は山田洋次、今最新作が公開されています。
主演は倍賞美津子、記念すべき彼女の主演第1作ですね。

私が倍賞千恵子さんを知ったのは、もちろん「男はつらいよ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/01/11/060000 ですが、可愛さ、美しさよりも、寅次郎を必死で支える妹、そのイメージでした。実はあのシリーズでは永遠のマドンナだったのが彼女だったと思います。
しかしそれ以前の倍賞さんの作品は、初めて見た感じですし、実は今作は山田監督の最新作に大きな影響をしているし、倍賞さん自身の出発点をも振り返る作品になっているということなんで、今回鑑賞した次第で。
しかし、なんて可愛いんでしょうね。 私の生まれる前の作品でしたが、22歳の躍動する倍賞さん、ものがたりも当時の東京の背景がわかり、実に興味深い作品でした。