1999年作品、長崎俊一監督、夏川結衣 筒井道隆 栗山千明 根岸季衣 大杉漣 佐藤允出演。
田舎の持ち家を処分しに15年ぶりに故郷である四国・高知県矢狗村に帰ってきた明神比奈子(夏川結衣)。 彼女はそこで、幼なじみの日浦莎代里(栗山千明)が16歳の時に死んでいたことを昔の友達に初めて知らされ驚く。 その後、もうひとりの幼なじみで初恋の相手・秋沢文也(筒井康隆)に再会した比奈子は、更に彼の口から莎代里の死にまつわるある忌まわしい噂を聞かされる。
それは、死者の霊を黄泉の国から呼び出し、口寄せする依童であった莎代里の死因が、事故死ではなく悪霊に取り憑かれて殺されたというものだった。 そして、当時莎代里と交際していた文也は、未だに莎代里の死に縛られて生きていた。 そんな文也に心惹かれていく比奈子。 文也もまた、比奈子が自分を莎代里の呪縛から解いてくれそうな気がして、比奈子に心を寄せていった。
ところで、村では神の谷と呼ばれる場所の入り口にある地蔵の首がもがれる事件を発端に、奇妙な出来事が続発していた。 少年が死んだ筈の祖父の姿を見たり、地蔵を調べた役場の人間が発作で倒れたり、比奈子の枕元に16歳の莎代里が現れたり_。 実は、その怪現象は莎代里の母・照子(根岸季衣)によってもたらされたものであった。 彼女は、代々口寄せを生業とする日浦家の血を絶やしてはならないと、死者を蘇らせる儀式である四国八十八カ所の札所を死者の歳の数だけ逆に回る逆打ちをして、莎代里を蘇らそうとしていたのだ。 そして、間もなく莎代里が死んだ歳と同じ16回目の逆打ちが終わろうとしていた。
もし、逆打ちが終了し黄泉の国への結界が破られれば、四国は死者の国、即ち死国となってしまうだろう。 そのことを知った比奈子と文也は、照子の計画を阻止しようとするが、照子は16回目の逆打ちを終え、日浦家の者以外は立ち入ることの許されない神の谷で祈祷を始める。
監督は長崎俊一、「西の魔女が死んだ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14121172 他1本記事があります。
夏川結衣は、「沈黙の艦隊」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/10/02/060000 に出演です。
筒井道隆は、「法廷遊戯」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/11/16/060000 に出演です。
栗山千明は、「八犬伝」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/11/05/060000 に出演です。
“四国“は“死国“ともいうと言われていて、という設定の作品ですね。
四国八十八ヶ所巡りを反対に回り、死者の歳と同じだけ逆打ちを行うと黄泉の国の結界が破られるという、死人が蘇るという恐ろしいことを実行する莎代里の母・照子が怖かったですね。
栗山千明は今作がデビューということで、最初から怖い役どころでした。







