anttiorbの映画、映像の世界

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マイスモールランド

2022年作品、川和⽥恵真監督、嵐莉菜 奥平大兼 平泉成 藤井隆 池脇千鶴 アラシ・カーフィザデー リリ・カーフィザデー リオン・カーフィザデー 韓英恵 サヘル・ローズ出演。

17歳のサーリャ(嵐莉菜)は、幼い頃、クルド人の家族と共に生活していた地を逃れて来日。 今では父・マズルム(アラシ・カーフィザデー)、妹のアーリン(リリ・カーフィザデー)、弟のロビン(リオン・カーフィザデー)と4人で暮らし、埼玉の高校に通っている。 家では食事前には必ずクルド語の祈りを捧げ、クルド料理を食べており、父はクルド人としての誇りを失わないようにと願っているものの、そんな父の願いに反し、サーリャたちは日本の同世代の少年少女と同様に日本人らしく育っていた。

サーリャは進学のため家族に内緒でアルバイトをはじめ、そこで東京の高校に通う聡太(奥平大兼)と出会う。 聡太には初めて自分の生い立ちを話すことができた。 

そんなある日、サーリャたち家族に難民申請が不認定となった知らせが入る。 在留資格を失うと、居住区である埼玉から出られず、働くこともできなくなる。 そして父・マズルムが入管の施設に収容され。

監督は川和田恵真、映画作品は今作のみです。
嵐莉菜は、新作映画に出演で、そのドラマ版 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/10/18/220000 に出演です。
奥平大兼は、「Cloud クラウド」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/10/06/060000 に出演でした。
藤井隆は、「チャチャ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/10/20/060000 に出演中です。

クルド人を扱った作品は、ドキュメンタリー作品で「東京クルド」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/09/09/060000 を見ています。 難民に認定されず、労働禁止になりながら、こっそりと働くクルド人、さらに他の民族との諍いを扱った作品でしたが、今作はある一家にスポットを当てたドラマになっています。


劇中に、聡太君がサーリャの父に、クルド人のことを聞くと、国はなく、いろんな国に引き裂かれた民族という説明があるんですね。 民族には国家がある、日本にいるとそんなことは当たり前じゃないかと思うんですが、それはほぼ単一民族である日本ならではの感情なんでしょう。(もちろんそうでもないんですが)
国を持たず、いろんな国に分かれて暮らすクルド人、このお父さんは元の国に帰れば命の危険を伴う、彼の選択と、子どもたちを思う気持ち、悲しく身を切られるような感情を抱きます。


確かに日本で犯罪を犯す外国人もいますが、そうではなく自国に住めなくなって日本に来た外国人に、難民申請をもっと許可を出せないんでしょうか? 平泉成さんが演じる弁護士も、やりようがないですね。