2024年作品、黒沢清監督、菅田将暉 古川琴音 奥平大兼 岡山天音 赤堀雅秋 吉岡睦雄 三河悠冴 山田真歩 矢柴俊博 森下能幸 千葉哲也 松重豊 荒川良々 窪田正孝出演。
吉井良介(菅田将暉)は、町工場に勤めながら“ラーテル”というハンドルネームを使い転売で日銭を稼いでいた。 医療機器、バッグにフィギュア……売れるものなら何でもいい。安く仕入れて、高く売る、ただそれだけのこと。 転売の仕事を教わった高専の先輩・村岡(窪田正孝)からの“デカい”儲け話にも耳を傾けず、真面目にコツコツと悪事を働いていく。 吉井にとって、増えていく預金残高だけが信じられる存在だった。そんな折、勤務先の社長・滝本(荒川良々)から管理職への昇進を打診された吉井は、「3 年も働いたんだ。 もう十分だろう」と固辞し、と、その足で辞職。 郊外の湖畔に事務所兼自宅を借り、恋人・秋子(古川琴音)との新しい生活をスタートする。
地元の若者・佐野(奥平大兼)を雇い、転売業が軌道に乗ってきた矢先、吉井の周りで不審な出来事が重なり始める。 徘徊する怪しげな車、割られた窓ガラス、付きまとう影、インターネット上の悪意——。 負のスパイラルによって増長された憎悪はやがて実体を獲得し、狂気を宿した不特定多数の集団へと変貌。 その標的となった吉井の「日常」は急速に破壊されていく。
監督は黒沢清、「Chime」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/09/04/060000 が前作でした。
主演は菅田将暉、「笑いのカイブツ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/01/08/060000 に出演していました。
古川琴音は、「シサム」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/09/23/060000 に出演でした。
奥平大兼は、「赤羽骨子のボディガード」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/08/06/060000 に出演でした。
黒沢清作品は、難解な時もありますが、今作は分かりやすく怖かったですね。 それは多くの人間が多少はこの世界観に浸っているからでしょう。
“転売屋“という世界があるのは知っていましたが、悪質な輩も多いようですね。 法に触れるギリギリを歩むのが通常ですが、なかなか掘り出し物がいつもあるとは限りません。 冒頭は偽物ではありませんでしたが、恨みを買う買い方をします。 さらに偽ブランドを、巧みに売り捌きます。 まあこれは完全に違法の部分ですね。
しかしここまで狙われるというのは、彼の性格的なこともあるんでしょう。 でも自分には気がつかない、ある意味だからこそこの商売をしているんでしょうね。