anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

響け!情熱のムリダンガム

2018年作品、ラージーヴ・メーナン監督、G・V・プラカーシュ・クマール ネドゥムディ・ヴェーヌ アパルナ・バーラムラリ ヴィニート出演。


チェンナイで暮らすピーター・ジョンソン(G・V・プラカーシュ・クマール)はムリダンガムを作る職人の息子だが、父(エランゴ・クマラヴェール)の跡を継ぐことには興味がなく、敬愛する俳優ヴィジャイの映画を観るために勉強を放り出したりと母にも呆れられていた。

彼は看護師のサラ(アパルナー・バーラムラリ)に好意を寄せていたが、サラからは距離を置かれていた。 ある日、ピーターは父の代わりに著名なムリダンガム奏者ヴェンブ・アイヤル(ネドゥムディ・ヴェーヌ)の元にムリダンガムを届けに行くことになり、彼の演奏に感動したピーターはヴェンブに弟子入りすることを決意する。 初めは弟子入りを断られたものの、ヴェンブの元に通い詰めたピーターは根気を認められて弟子入りを許される。

しかし、ヴェンブの助手マニ(ヴィニート)は不可触民出身のピーターを快く思わず、執拗な嫌がらせを行っていた。 ある日、マニがピーターの手に怪我を負わせたことを知ったヴェンブはマニを叱責し、それをきっかけにマニは「自分のキャリアを支援せず雑用扱いした」とヴェンブに不満をぶつけ、ヴェンブから解雇されてしまう。 激怒したマニは、ヴェンブとピーターへの復讐を誓い、ヴェンヴの屋敷から出て行く。 やがて、ピーターはヴェンブから才能を認められ、彼のお気に入りとなっていく。

監督はラージーヴ・メーナン、久しぶりの監督ということのようです。
ピーター役はG・V・プラカーシュ・クマール、おそらく彼は本当の奏者なんでしょう、他作品では音楽担当で参加しているようです。
ヴェンプ役はネドゥムディ・ヴェーヌ、初めての俳優さんでした。
ヒロインのサラ役はアパルナー・バーラムラリ、彼女も初めてでした。

ムリダンガムという打楽器、どうやら南インドに伝わる太鼓ということですが、主人公の父はその楽器を作る職人で、でも息子は勉強そっちのけで映画に、そして俳優のヴィジャイを崇拝しています。 彼はその繋がりで、ある団体に入っているようですが、それが彼のカーストにつながっているのが描かれていますね。
この制度の差別的な表現もあり、しかしそれを自分の演奏で乗り越えていく、伝統さえも超えていく主人公が爽快でしたね。