1943年作品、稲垣浩監督、阪東妻三郎 月形龍之介 永田靖 園井恵子 川村禾門 長門裕之出演。
明治30年、小倉に無法松と呼ばれる人力俥夫の松五郎(阪東妻三郎)がいた。 松五郎は博奕で故郷を追放されていたが舞い戻り、若松警察の撃剣の先生(山口勇)と喧嘩をして頭を割られ、木賃宿の宇和島屋で寝込んでいた。 そんな松五郎は喧嘩っ早いことで評判で、ある日、芝居小屋で仲間の熊吉(尾上華丈)と枡席でニンニクを炊いて嫌がらせをし、木戸番と喧嘩するが、結城重蔵(月形龍之介)の仲裁で素直に謝った。 松五郎は意気と侠気のある男だった。
松五郎は堀に落ちてけがをした少年・敏雄(長門裕之)を助ける。 敏雄の父親は陸軍大尉の吉岡小太郎(永田靖)であり、これが縁で松五郎は吉岡家に出入りするようになった。 しかし、吉岡大尉は雨天の演習で風邪を引き急死した。 夫人のよし子(園井恵子)は、敏雄が気の弱いことを心配して松五郎を頼りにする。 松五郎は夫人と敏雄に献身的に尽くしていった。
「午前十時の映画祭12」で上映されたので、うまく時間が合い見てきました。
一番古い阪東妻三郎主演の作品ですね。 何度か映画化されていて、勝新太郎、そして稲垣監督自らのリメイクの三船敏郎版、三國連太郎版もあるようです。
戦中に公開されたということで、色々検閲もきびかったでしょうし、何より映画どころでは無い時代に、よく名作が作られたと思います。
そして今作と同時上映で、短編が。 これが見どころ満載でした。