2019年作品、ガルダー・ガステル=ウルティア監督、イバン・マサゲ アントニア・サン・フアン ソリオン・エギレオル エミリオ・ブアレ出演。
ある日、ゴレン(イバン・マサゲ)は目が覚めると「48」階層にいた。 部屋の真ん中に穴があいた階層が遥か下の方にまで伸びる塔のような建物の中、上の階層から順に食事が"プラットフォーム"と呼ばれる巨大な台座に乗って運ばれてくる。 上からの残飯だが、ここでの食事はそこから摂るしかないのだ。
同じ階層にいた、この建物のベテランの老人・トリマカシ(ソリオン・エギレオル)からここでのルールを聞かされる…1ヶ月後、ゴレンが目を覚ますと、そこは「171」階層で、ベッドに縛り付けられて身動きが取れなくなっていた。 果たして、彼は生きてここから出られるのか。
監督はガルダー・ガステル=ウルティア、初監督作品のようですね。
スペインの役者さんばかりで初めて見る方ばかりでした。
この建物の構造がまず不可解ですね。 プラットフォームという大きな台座、動力は一体?そこに載っているのは、台座いっぱいの食事なんですが、1階から順に食べていて、はじめにゴレンのいた48回ではある程度食べ尽くされた残り滓のようなもの、汚く無作法な食べ残しですが、同室?のトリマカシは貪るように食べ始めます。 それが生き残る唯一の方法ということのようです。
各階層に二人ずつ、そして寝ている間に階層が変わっている、その法則性は全くわかりません。 一番下には何があるのか?おそらく仮想の人間は飢えて死んでいくでしょうし、耐えきれず命を絶つ人間もいる、今の世界の縮図のような作品でしたね。