anttiorbの映画、映像の世界

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家族の肖像

1974年作品、ルキノ・ヴィスコンティ監督、バート・ランカスター シルヴァーナ・マンガーノ ヘルムート・バーガー クラウディア・マルサーニ出演。

教授(バート・ランカスター)はローマのアパルトマンで絵画の収集・研究をしながら、管理人のドメニコ(Margherita Horowitz)と家政婦のエルミニア(エルヴィラ・コルテーゼ)と共に静かに暮らしていた。 そこへビアンカシルヴァーナ・マンガーノ)とその娘リエッタ(クラウディア・マルサーニ)およびリエッタの同居人ステファノ(ステファノ・パトリッツィ)、そしてビアンカの愛人コンラッドヘルムート・バーガー)がやってきて、上階を貸してくれるように頼みに来る。 教授は静かな生活が壊されることを恐れて断るが、しつこく頼まれて仕方なくコンラッドを住ませることになった。
教授はあまりにも価値観の違う若者たちの行動に気が滅入る思いだったが、コンラッドが類いまれなる芸術の理解者であることを知って興味を覚える。 コンラッドはかつては学問好きの青年だったのだが、過激な左翼思想に傾倒して学業を中断し、今は昔の仲間に追われていた。 ビアンカの夫は実業家で、ファシズムを支持する右翼の過激派と通じていた。

監督はルキの・ヴィスコンティ、「ベニスに死す」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15601056 を記事にしています。
教授役でバート・ランカスター、「フィールド・オブ・ドリームス」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/8423580 に出演でした。これが劇場公開の遺作となっています。
コンラッド役でヘルムート・バーガー、「ゴッドファーザーPART III」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14743009 に出演でした。
ビアンカ役でシルヴァーナ・マンガーノ、記事にしてませんが「砂の惑星1984年版に出演していました。

久しぶりに「午前10時」を見に行きましたが、今回は未見のこの作品でした。 ヴィスコンティ作品は少々苦手ですが、今作もまた展開とか、微妙な心理状況を図るのがなかなか大変でした。 

一応時代背景は第二次対戦後ということみたいですが、時代に流された老教授と、自分達のペースでかき乱す3人と、傍若無人の金持ちの女性。 しかしコンラッドだけには何か感じるものがあり、だんだん息子のように保護していくランカスターの姿が、ラストの悲劇が痛恨でした。