2004年作品、七字幸久監督、中村久美、橋本甜歌、大高洋夫、宮崎彩子出演。
file no.0026 着物 東区
主婦・奈美江(中村久美)は、古着屋で着物を買った。 安かったから衝動買いした、と夫の光雄(遠山俊也)と娘の希世美(橋本甜歌)に嬉しそうに話す奈美江だが、きらびやかな柄のその着物に、希世美は何か異様な気配を感じるのだった。
とある深夜、希世美が眠れずに起き出して和室をのぞくと、奈美江が肌襦袢姿で着物にうっとりと見入っている。 月の光に照らされた着物。 すると奈美江の背後に不気味な老女の姿があった。 ハッとする希世美。しかし気がつくと老女の姿は消えている。
数日後、奈美江は着物を着て後輩の結婚式に出かける。「母さん最近機嫌がいいな」と光雄も着物姿の妻に満足げ。 しかし、次第に奈美江の様子がおかしくなっていく。
家庭を顧みず、外出が増えていく奈美江。 光雄と希世美はレトルトのカレーで夕飯を済ませる生活が続くようになった。 耐えかねた光雄が奈美江に詰め寄ると、「自分じゃなにもできないくせに!」と怒鳴り返す。 そこに以前の優しい妻・母親の姿はない。
あまりの奈美江の変わりように、「あの着物を買ってきてから、お母さんが変になった」と、希世美はある晩、カッターナイフを手に着物の前に立つが…。
file no.0028 黒い絵 豊田市
刈谷省吾(大高洋夫)は、誕生日を間近に控えた息子の健吾(高木優希)に欲しいものを尋ねる。 「何もいらない」と言い、部屋に戻ってしまった健吾の様子に不安を感じる母親の真奈美(宮崎彩子)。 真奈美に促され健吾の様子を見に行った省吾は、布団に篭る健吾が一瞬、顔じゅう痣だらけの見知らぬ少年に見えて驚いてしまう。
翌朝、真奈美が家の掃除をしていると、健吾の部屋から声がする。 健吾のほかに誰かいるのだ。真奈美が部屋に入ると、健吾ひとりしかいない。 ただ、床に散らばっていた数枚の絵は不気味なものだった。 黒く塗りつぶされた暗い背景に、棒のような父と母の姿…。真奈美が絵について問いただすと、健吾は逆に聞き返す。「僕には誕生日が来ないの?」
そんなある晩、省吾が出張で留守になり、真奈美と健吾は二人きりで過ごす。 健吾の様子は明るく、真奈美は最近の不安な出来事は自分の取り越し苦労だったかと思い直しはじめた。 しかしその夜、健吾の部屋から叫び声がする。あわてて部屋に飛び込んだ真奈美に、健吾は泣きじゃくるばかり。 許しを求めて激しく痛がっている。真奈美が服をめくると、そこにはタバコの火を押し付けたような火傷の痕と痣があった。 病院の診察では、虐待の疑いがあると言う。ショックを受ける真奈美。健吾の身体の傷は、省吾がやったものなのか。
中村久美は、「プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15414160 に出演していました。
大高洋夫は、「はるヲうるひと」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/06/17/060000 に出演していました。
26話は、ものに宿るお話ですね。人形にという話はありましたが、着物に宿るというのもあるかもしれませんね 。ウエディングドレスとかの怪談もありますからね。
そして28話はちょっと怖い少年のお話ですね。 少年は自分は生きられないと予言のようなことを言い出し始め、たまに少年の顔がアザだらけの別人に見えてしまいます。
実は27話が配信から漏れていたんです。何かキャストに問題があったんでしょうかね?