2021年作品、吉田大八監督、大泉洋 松岡茉優 宮沢氷魚 池田エライザ出演。
出版不況の煽りを受ける大手出版社「薫風社」では、創業一族の社長(山本學)が急逝したことにより、次期社長の座を巡る権力争いが勃発。 専務の東松(佐藤浩市)が進める大改革で、変わり者の速水(大泉洋)が編集長を務めるカルチャー誌「トリニティ」は、廃刊のピンチに陥ってしまう。
嘘、裏切り、リークなどクセモノぞろいの上層部、作家、同僚たちの陰謀が入り乱れるなか、雑誌存続のために奔走する速水は、新人編集者の高野(松岡茉優)を巻き込んである奇策を講じる。
これも大きく公開が遅れた作品でした。
監督は吉田大八、「羊の木」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15377776 以来の映画作品でした。
主演は大泉洋、「新解釈・三國志」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/12/21/060000 と公開時期が逆転しちゃいましたね。
そして松岡茉優、「劇場」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/08/16/060000 ではいいヒロインでしたね。 この作品で彼女が一段と皮がむけた感じがしました。
物語は、カリスマ社長の薫風社の伊庭社長が亡くなりました。 犬の散歩の時で、一気に後継者争いが勃発します。 専務の東松と、息子の惟高を担ぐ常務の宮藤と真っ二つに分かれてしまいますが、いったんは東松が中継ぎと言われながら社長に就きます。
同じ時期に、カルチャー誌の編集長に、フリーの速水が就任します。 今までの概念に囚われないやり方に挑戦することで、社員からは訝しがられますが、そこに季刊になってしまった小説薫風から、都落のように高野がやってきます。 そして速水はこの高野をうまく起用し起死回生の一打をまず打ってきます。
今作は出版社の事情、さらに言えば書籍販売店の現状を痛烈に描いていますね。 街の本屋さんが、活字離れからどんどんなくなっていきますし、チェーン店であってもよほどの何かがないと生き残れない出版界。 どこかモデルがあるようなので、そんな痛烈な作品でした。
カリスマ社長が亡くなり専務が社長の座に
二階堂のパーティーに現れた速水
彼はトリニティの編集長に
高野の実家は本屋
そこに速水が現れ
彼女はトリニティに