スペンサー（バリー・コーガン）は美術の才能を評価され、ケンタッキー州のトランシルヴァニア大学に進学するが、大学生活は期待していたものとは違っていた。
こんなはずじゃなかったのに…という気持ちが彼の心に芽生え、広がっていく。 スペンサーの友人、ウォーレン（エヴァン・ピーターズ）は、スポーツの特待生としてケンタッキー大学に進学したが、練習に打ち込めず試合もろくに出なくなり、大学側から警告を受けていた。
久しぶりに会ったふたりは、以前ウォーレンがアルバイトしたことがあるというレストランに忍び込む。 どうせ大部分は廃棄されるんだと食材の肉を大量に持ち出していると、すぐに見つかってしまい、あわてて車に乗り込む。 「I’m alive!!」 とジョニー・サンダーを歌いながら、スペンサーとウォーレンは夜の町を車で駆け抜ける。 こんな悪ふざけが唯一の憂さ晴らしの方法だった。
ある日、スペンサーがウォーレンの家で食事をごちそうになっていると、突然ウォーレンの母親（Lara Grice）が彼の前に立ち 「離婚する！」 と告げる。 ショックを受けたウォーレンは酒場で浴びるほど酒を飲み、気持ち悪くなって嘔吐する。 スペンサーは心配そうに見守るしかなかった。
そんな中、スペンサーは授業の一環で、大学の図書館の特別室に入る機会を得る。 そこにはジョン・ジェームス・オーデュポンの画集 『アメリカの鳥類』 を始め、ダーウィンの 『種の起源』 の初版本など、貴重な書物が展示されていた。 オーデュポンの本は時価1200万ドル（およそ12億円）もするそうだ。
ウォーレンにそのことを話すと、彼はそれを盗み出そうと提案。 うまく行くわけがないと始めは相手にしていなかったスペンサーだったが、まったく違った世界が現れるぞというウォーレンの言葉に心動かされ、図書館の見取り図を描き始める。 そして、ウォーレンの提案で新たに仲間を増やすことになる。
一人はウォーレンと同じ大学に通うFBI志願の秀才エリック（ジャレッド・アブラハムソン）。 ウォーレンと喧嘩してしばらく口をきいていなかった彼は、何より彼と仲直りしたくて、その話を受けることにする。
もう一人、車を自由に用意できる人間が必要ということで、スペンサーの高校時代の知人チャズ（ブレイク・ジェナー）を引き込むことにする。 彼は若くして実業家として成功を収めており、金を持っていたからだ。
部屋には一人司書のグーチ（アン・ダウド）がいるだけ。 画集を盗み出すことはたやすいように思えた。 四人は老人に変装し、トランシルヴァニア大学の図書館へと足を踏み入れる。 果たして彼らの運命は！？・・・
これは実話ということですね。
監督はバート・レイトン、今作は長編デビュー作になります。
主演はエヴァン・ピーターズ、“クイック・シルバー”「X-MEN」シリーズのレギュラーキャラをしていますが、「キック・アス」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/6438038.html ではトッド役をしていました。
バリー・コーガンは、多くの作品で特徴ある役をしていますね。 「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15446615.html は印象深い高校生役でした。
物語は、実際に起こしてしまった4人の大学生のお話。 スペンサーはどちらかというと地味で、ちょっとしたことでいじめられそうな存在。 新しい大学で馴染めず、地元に戻ってスペンサーとつるむんですが、ある日、大学の図書館で、値打ちものの書が補完されていることを知り、彼に話してしまうんですね。
1200万ドルという、人生が変わるような金額に、スペンサーはある計画を思いつくんですね。 そして、彼は本当にそのほんが値打ち物なのか、調べにオランダに行くんですね。
そしてそれを確かめて具体的な計画を練った行きますが、二人ではどうすることも出来ず、エリックとチャズを誘い、4人で計画を練るんですが。
今作は、実際の4人が回想するようなつくりになっています。 犯罪者なのに？ でも。 初めの計画は怖気づいてしまいますが、次に再トライ。 でも、あまりにも稚拙な計画だったんですね。
