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ジオストーム


化学の発展とともに、人類は地球の温暖化がどんどん進み、それが自然のサイクルを狂わし、未曾有の自然災害に襲われ始める。  しかし、国ごとの対応ではもうダメだとなり、地球と人類を守るため、世界各国が団結し、最新テクノロジーを搭載して天候を制御できる国際気象宇宙ステーション、通称:ICSSの基幹システム:ダッチボーイを開発することに成功をした。 2019年のことであり、そして、災害は過去のものとなる。
この宇宙ステーションの生みの親である天才科学者ジェイク(ジェラルド・バトラー)が査問会の呼び出しを受ける。 彼の功績は偉大だが、組織だって動くことを不得意としていたジェイクは、弟のマックス(ジム・スタージェス)のとりなしも上手く行かず、議長のトーマス・クロス(リチャード・シフ)をしまいには罵倒をしてしまうのだった。ジェイクは解任され、その地位にはマックス着く事になる。
そして2022年、アフガニスタンで村一つが凍りつくという異常現象が発生する。 ICSSのトラブルで起こったことは明白だが、その原因追及がなかなかできないでいた。事が公になることがあってはならない。 さらにこのICSSの管理が、あと2週間で合衆国から国連に移されることが決まっているのだった。 わずかなこの間に原因究明と、その不具合の修正が急務となり、その適任は一人しかいないとマックスは考え、デッコム国務長官エド・ハリス)も同意する。
ジェイクは離婚し、細々とフロリダで暮らしていた。 ちょうど娘が来ている時だった。娘はハンナ(タリタ・ペイトマン)といい、父に似て頭のいい娘だった。 マックスにも懐いていたが、ジェイクはもう元に戻ることを嫌がり、特にマックスとの間には大きな溝を感じていた。
しかし、何か良からぬことが起こっている気配と、マックスが今の職を降りることを条件に再びICSSに戻ることを決心するが、ハンナ一人父の身を案じていた。
そしてさらに香港で、強烈な温度上昇が起こる。 香港にいたスタッフのチェン・ロー(ダニエル・ウー)は間一髪災害から逃れたが、ただの事故ではなく、これはシステムの異常と考え、ICSSにアクセスし始めるが何故かブロックがかかっていることを確認する。
そして、彼は何か不気味なことが起こっていると確信、その時謎の集団に襲われるのだった。 いち早く脱出したチェンは、マックスに急を知らせるためにアメリカに向かう。
そしてダッチボーイに向かうジェイクだったが…

これは面白かったですね。 意外に見どころが多く、政治的な背景や、今の気象問題がちりばめられていました。
監督はディーン・デヴリン長編映画初監督作品です。 多くの製作をしているエレクトリック・エンターテインメントの設立者ということです。
主演はジェラルド・バトラー、「キング・オブ・エジプト」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14413859.html 「エンド・オブ」シリーズ https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9568750.html https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14178270.html にも最近はでていますね。

物語は近未来、と言ってももうすぐそこの世界でした。 アメリカ公開が昨年ですから、2年後には世界は異常事態になっているってことですよね。 世界の科学者の総参加での取り組みも、なかなか上手く行かない中、このシステムに成功したのがジェイクでした。
開発者としての彼は誰しもが尊敬の対象でしたが、マネージメントは全くでしたね。あっさりとはずされた背景には彼なりの言い分があるにせよ、組織人ではないことがバトラーの役らしいところ。
しかしこの “ジオストーム” を止めるため、兄弟は再び行動を開始します。 でも溝が埋まらないまま、それぞれ、地球と宇宙での作業になって行くんですね。 そして早くも、この異常に気付いたICSSの技術者一人が抹殺されます。 事故を装った殺人、ICSSも誰が敵なのか予断を許しません。
そしてシステムをリセットできるのはただ一人、大統領しかいないことから、彼に疑いの目を向けるジェイクとマックス、なかなかの展開ですね。
大統領が民主党出身とか、温暖化の極致とか、なかなか左寄りの作品ですが、一歩間違うとこんな現象が起こりかねないお話に見えるところが怖いですね。

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国際気象宇宙ステーション

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アフガニスタンで異常気象が

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サラと国務長官のデッコム

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SSのサラはマックスの恋人だった

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そしてジェイクは宇宙に行くが

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