anttiorbの映画、映像の世界

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エルネスト

2017年作品、阪本順治監督、オダギリ・ジョー主演。

1959年7月24日、外務省の中南米課のもとに1本の電話が入る。 日本を訪問していた “エルネスト”・チェ・ゲバラ(ホワン・ミゲル・バレロ・アコスタ)らが急遽、広島へ向かったという。 
ほとんどの記者が興味を示さずにいたが、唯一地元の中国新聞社・森記者(永山絢斗)だけが取材に同行。 ゲバラは、原爆ドーム原爆資料館などを訪れ、原爆死没者慰霊碑の、「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれているのを見て、「主語がない」と呟き、こう感想を述べるのだった。 「君たちは、アメリカにこんなひどい目に遭わされて、どうして怒らないんだ」と。
それから数年後の1962年4月、ひとりの日系人青年がキューバの地に立っていた。愛する祖国ボリビ アのため 、医者になることを決意し、ハバナ大学の医学部を目指してやってきたフレディ前村オダギリジョー)である。
20歳の彼は、ハバナ大への入学を前に、最高指導者フィデル・カストロ(ロベルト・エスピノサ)によって創立されたヒロン浜勝利医学校で、医学の予備過程を学ぶこととなる。
1963年の元旦に憧れのゲバラが学校にやってきて、フレディは個人的に話しかけた。 「あなたの絶対的自信はどこから?」 ゲバラは答えた。 「自信とかではなく怒っているんだ、いつも。 怒りは、憎しみとは違う。 憎しみから始まる戦いは勝てない」。
そんな矢先、母国ボリビアで軍事クーデターが起こり、フレディは 『革命支援隊』 に加わることを決意する。 ある日、司令官室に呼ばれ、ゲバラから戦地での戦士ネームである、“エルネスト・メディコ” という名を授けられ、ボリビアでの戦いへと 向かうのだった…

エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ=通称:チェ・ゲバラが亡くなって50年ですね。 今作は日本とキューバの合作作品ですが、ほとんどの舞台となっているのはキューバですね。
原作者はマリー前村ウルタード, エクトル・ソラーレス前村、この作品の主人公のフレディ前村=エルネスト・メディコの姉と甥ということですね。 監督は阪本順治、近作は 「団地」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14306755.html でしたね、怪作でしたが。
主演はオダギリジョー、最近の出演作は 「続・深夜食堂」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14563484.html 「湯を沸かすほどの熱い愛」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14528883.html 「オーバー・フェンス」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14448078.html ですね。
本作を見る前に 「チェ 28歳の革命」 「チェ 39歳 別れの手紙」 を見ようかと思ったんですが、今回はこれを見てからにしようかと思っています。
物語は冒頭、チェ・ゲバラが日本に来るシーンから始まります。 キューバ革命直後の、革命政府代表として来日したゲバラ、真っ先に向かったのが広島なんですね。「行きたいところに行く」 そこでゲバラは慰霊碑の言葉に鋭い指摘を、そして原爆を落としたアメリカに対して憤りを見せます。 そう、もう結果が見えていた大戦に原爆を落とす必要があるのか? 日本はそんなアメリカになぜ怒らないのか? それは後にフレディに対するある言葉に、再び復唱されます。
そして今作の主人公フレディ・前村は、初めて知りました。 日本からペルーに渡った両親がボリビアに移動し、そこで育った日系2世、見かけこそ日本人ですが、南米魂を感じますね。
このときキューバは、いち早く革命を成し遂げ、アメリカの傘から外れるんですね。 そして付近の国の若い学生を受け入れ、南米の独立、自立を支援しているんですね。 もちろんキューバ危機もあり、大国に揺さぶられますが、ゲバラが、カストロが、なかなか骨があるんですよね。
これはなかなかいい作品でした。 これを見てゲバラ2作品をしっかり見ようと思います。

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革命後に日本に来たゲバラ

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広島に来て、何かを感じ発するゲバラ

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彼だけがゲバラを取材する


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カストロに出会う

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祖国で革命が起こり独裁政権が、そしてゲバラの面接を受ける

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