anttiorbの映画、映像の世界

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ソウル・ステーション/パンデミック

2016年作品、ヨン・サンホ監督、声の出演:白石涼子前野智昭辻親八

蒸し暑い夏の夜、ソウル駅の片隅でホームレスの老人が首から血を流していた。 それに気づいた弟は、慌ててソーシャルワーカーや警備員に助けを求めるが、誰も真面目に取り合ってくれない。 そうこうしているうちに終電の時間が過ぎた頃、老人は息絶えてしまい、弟は 「兄が死んでしまった。助けてください!」 と駅員にすがりつく。
しかし奇妙なことに元の場所に兄の姿はなく、血痕だけが残されていた。 狐につままれたような気分で捜索を始めた弟は、道ばたで若い男性の体に噛みついている兄を発見する。 次の瞬間、別人のように凶悪な形相の兄は、弟にも猛然と襲いかかった。
その日、場末の安宿に身を寄せている若い女性ヘスン(声:白石涼子)は、恋人キウン(前野智昭)のひどい仕打ちに呆れ返っていた。 へスンの体を売ってカネを稼ごうと、勝手に出会い系サイトに彼女の写真をアップしていたのだ。
ヘスンが反発すると、ぐうたらなヒモ男のキウンは 「風俗店から逃げてきて、家もなかったお前を拾ってやったのは誰だ!」 と逆ギレする始末。 
こうしてヘスンとケンカ別れしたキウンは、サイトを見て連絡してきたはるか年上の男性(辻親八)と落ち合うが、彼は家出中のヘスンを捜している父親だった。 娘を娼婦扱いしたキウンに怒り心頭の父親は、彼を車に乗せ、宿でヘスンの帰りを待つことにする。 ところが突然、目を血走らせた宿の女主人や隣室の 客に襲撃され、わけのわからないまま逃げるはめになってしまう。
その頃、すでにソウルの中心部では、同様の異常な事件があちこちで起こっていた。 何らかのウイルスに感染した人々が、正常な市民に噛みつき、噛みつかれた者たちも次々と凶暴化していたのだ。 
そんな前代未聞の事態のさなか、あてどなく深夜の街をさまよっていたヘスンも感染者に遭遇。 命からがら警察署に駆け込むが、そこにも感染者の群れが押し寄せ、ホームレスの中年男とともに裏口から脱出するのだった・・・

公開中の 「新感染 ファイナル・エクスプレス」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15121805.html の前日譚として公開された今作、アニメ版ですね。
監督は同じヨン・サンホ、今作は字幕版がほとんどがレイトなんで、吹き替え版の鑑賞になってしまいました。 ゾンビ作品のアニメを見るのも始めて、さてどんな感じだったかというと。
物語はソウル駅に住み着くホームレスの一人が血を流して歩いているシーンから始まります。 初老の男性が首から血を流している姿に、誰かが救いの手が伸びるのかと思いきや、ホームレスなんで体から悪臭が漂い、誰も近寄ろうとはしません。 いつもの寝場所に戻り呻いているその男性。 そして彼を心配しているのは、兄貴と呼んでいる同じホームレスなんですね。 でもここでは新顔のようで、彼はあまり相手にされないんですね。
そしてこの男が変異するのを皮切りに、どんどん広がっていく感染者という感じでしたね。
まずゾンビものをアニメでという視点ですが、ちょっと違和感がありました。 そして、アニメ版にしてはつくりがちょっと粗いですね。 あの作品の前日譚ということで、新幹線に乗り込んできたあの女性が今作の主人公:ヘスンということなんですね。
だから舞台がこのソウル駅ということなんですが。 こういう前日譚だから成り立つということなんですが、ここから実写版に繋がるということが、ちょっとつながりも悪い感じもしますね。
ゾンビものをアニメでどこまで盛り上げれるか?その課題もなかなか高いハードルだと思いました。

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ヒモのキウンと別れたヘスン

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しかし襲い掛かるゾンビ

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いったんは警察署に逃げ込むが

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そこを襲われ再び駅に

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そのころキウンは中年男性と接触

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町は軍が制圧し始めていた

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