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ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命


ジャッキーの愛称で親しまれていたジャクリーン・ケネディナタリー・ポートマン)は、ホワイトハウスを離れ、今は長閑な邸宅に住んでいる。 彼女のところに記者(ビリー・クアダップ)がやってくる。
夫の亡き後、散々いろんなことを書かれた彼女は、少しジャーナリストたちに不信感を持っていた。 自分の正確な考えを書いてくれるのか? NGは書かないでくれるのか? 彼女はその記者にしっかりと念を押すのだった。
夫のジョン・F・ケネディ大統領(カスパル・フィリップソン)のテキサス州遊説に同行した彼女は、1963 年 11 月 22 日、ダラスでのパレード中、銃撃に遭い、隣りに座っていた夫が狙撃された。 いきなり喉を抑えて苦しむ夫に、すぐに次の銃弾が頭部を襲った。 夫の頭部からは脳が飛び散り、彼女は必死にその脳をかき集め、夫を抱きかかえるのだった。
帰らぬ人となってしまった夫を彼女はジャックと呼んでいた。 しかし彼女には悲しみに暮れている時間などほとんどなかった。 血に染まった服を脱ぎ、体を洗い流すジャッキー。 すぐにコメントを出さなければならないだけでなく、葬儀の準備、代わりに大統領となる副大統領・ジョンソン(ジョン・キャロル・リンチ)の就任式への立ち会い、ホワイトハウスからの立ち退きなど、やらなければならないことが山のようにあった。
さらに、事態を理解できない幼い子供たちにどう接したらいいか悩み、犯人に怒り、様々な感情が入り乱れるジャクリーンだった。
彼女は若くした大統領になった夫・ジャックとともに、ここホワイトハウスの中を明るく華やかに変えようとしていた。 歴史と伝統のある内装を生かし、招待客を呼んで、著名な演奏者を招いて演奏会をしたり、開かれた官邸作りをして、その最大の支援者だったのが夫のジャックだった。
そしてジャッキーの近くには、同じような深い悲しみを共有していた弟のロバート(ピーター・サースガード)が絶えず付き添っていた。 彼女の激動の4日間が始まるのだった…

日本とアメリカの初の衛星放送になった時、まず最初は当時の大統領だったジョン・フィッツジェラルドケネディのコメントだったそうですね。 1963年11月23日早朝のことだったそうです。 ところがその記念すべき最初の衛星放送が、世界的悲報になったことは当時を語るNHKの放送で知りました。
また大きな謎を残したこの暗殺事件は、犯人とされたリー・ハーヴェイ・オズワルドがさらに暗殺をされ、詳細がどんどんわからなくなったことでも有名ですね。 しかしこの事件の重要な部分は2039年まで非公開とされたことでも、さらに何か大きな事実を隠された感じがして、世界的なミステリーにもなっています。
今作はそれとは別に、妻のジャクリーン・ケネディの夫の死後、葬儀が行われるまでの悲しみと苦悩の4日間を、死後1週間たった彼女と記者との回想で構成されている作品でした。
監督はパブロ・ラライン、初鑑賞のチリの監督です。 主演はナタリー・ポートマン、近作は 「ジェーン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14510066.html 製作参加で主演を務めていました。
弟のロバート役にピーター・サースガード、「アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14774193.html が近作です。
物語は、夫が非業の死を遂げたにもかかわらず、夫の尊厳と、二人の子供に対する配慮、さらには引き継ぎ、残された3人での生活等、現実的な苦悩が描かれています。 また夫の葬儀にやり方に対しても、さらなる危険と、ロバートの思惑から、ロバートとも険悪になる姿さえも。
しかし気丈に振る舞う彼女の姿に、妻として、母として、ファーストレディとしての強さを感じるお話ですね。

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ファーストレディとしてのジャクリーン

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幸せの絶頂だった夫との生活

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大統領官邸を変えて行ったジャッキー

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しかし暗殺後血の着いた服で、ジョンソンの就任を

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幼い二人への説明

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