anttiorbの映画、映像の世界

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クラウン

2014年作品、ジョン・ワッツ監督、アンディ・パワーズ主演。

ケント・マッコイ(アンディ・パワーズ)は不動産屋で働く中年男性。 歯科医院勤務の妻・メグ(ローラ・アレン)との間には、息子・ジャック(クリスチャン・ディステファーノ)の3人家族だった。
ジャックの誕生パーティーの夜、妻・メグは妊娠をケントに告げようと思っていた。ジャックはパーティーにクラウン(ピエロ・clown)が来るのをとても楽しみにしていたが、手違いで出張ピエロが来れなくなってしまう。
メグから出張ピエロが手配されなかった話を聞いたケントは、ちょうど扱っていた売家のクローゼットをあさり、ピエロ用の衣装を見つけると、着て帰るのだった。 その家の住人は亡くなり、処分する予定だったからなのだが。
 「ピエロのダモ(まぬけ)だ」と言ってパーティーに加わったケントに、ジャックは大喜び、ジャックの誕生パーティーは盛況のうちに終わった。 ケントはその夜、疲れてソファでピエロの衣装のまま寝てしまう。
翌朝ジャックを車で送るケントは、顔を洗っても化粧が取れないことに気付くとともに、赤い付け鼻も取れないことがわかる。 仕方なくピエロの衣装のままジャックを学校に送るのだったが、学校の教師は生徒からジャックは笑われてしまう。
ケントはその姿のまま、不動産の売家に出勤し、電動のこぎりを借りて衣装を切ろうとするが、誤って手首を怪我してしまい、逆ののこぎりの歯が折れてしまうのだった。さらにケントは空腹に悩まされ、大量に昼食を摂るが、すぐお腹が空いて来てしまう。
帰宅して衣装が脱げないことを話したケントは、妻・メグに付け鼻を取ってもらおうとするが、鼻の肉まで削げ落ち、付け鼻は飼い犬・シャドーが食べてしまった。
病院で鼻の診察を受けたケントは 「衣装が脱げない」 と医者に相談するが、冗談だと思われて相手にされない。 さすがにおかしいと訝ったケントが、翌日売家のクローゼットをチェックすると、ピエロの衣装を見つけた衣装ケースは、頑丈な鎖で壁に固定されていた。 不穏な雰囲気を感じたケントは、会社に戻り、売家の物件の死んだ持ち主を調べることにする。
亡くなったのはマーティン・カールソンという人物で、弟・ハーバート(ピーター・ストーメア)が存在することがわかり、ケントは弟・ハーバートに電話で連絡を取り、会う約束を取り付けるのだった。
そしてハーバートの家に招かれたケントは、ピエロの話を聞かされるのだった。
今では道化師として有名なピエロは、元は北欧地方に伝わる衣装のことだった。クロイン伝説で、クロインは山に住んでいて、肌は雪のように白く、鼻は寒さで赤く膨れていた。 その魔物は子供らを洞窟に誘い込み、冬の間、毎月1人ずつ全部で5人を食べたそうだ。
しかし長い年月を経て魔物伝説のことは忘れられ、衣裳だけが残り、意味も道化に定着した。 実はその衣装は 「悪魔の肌と髪」 で作られたものだった…

これはなかなか面白い作品ですね。 ピエロ=道化師という印象は強いんですが、サーカスで有名ですよね。 しかし、しばしば恐怖の対象になることが多く、油断のならない存在という作品も多くあります。 子供に馬鹿にされ、命を落とし、蘇って復讐をする 「道化死てるぜ!」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13947342.html もテイストは似ていますし、「IT」もそうですね。 これは小説は読みましたが、映画はまだ未見です。
作中で触れられている “クロイン=Cloyne” という伝説は本当ではなさそうですが、なかなかの設定ですね。 そしてピエロは子供に人気がある裏返しで、逆に子供を狙ってくるところが恐ろしい。
なかなか子供の虐殺シーンは、自粛されていますが、ギリギリまでの描写がありけっこうショッキングかもしれません。
物語はケントがなんとか脱ごうとしながらどんどん子供を殺していってしまう、ハーバートは悪霊を鎮めるにはケントが犠牲にならなければと一貫した考えで実行をしようとしますが、本人も家族も、何とか生きて助けたいという葛藤のもと進んでいきます。
しかし内面から悪霊=デーモンがケントをどんどん支配していってしまう。 この衣装は、燃やせないし溶かすこともできない代物、厄介ですね。 そしてラストシーンはまだまだ続くというお決まりのパターン、なかなかのホラーでした。

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ジャックのパーティーに古い衣装を着て登場したケント

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付け鼻が取れなくなり

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化粧も衣装も取れない

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そして持ち主の弟を訪ねると

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そして内から悪魔が

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